昨日03/38にミャンマーで発生したM7.7の地震は、過去125年間で起きた大地震が周囲で起きていない「空白域」が震源となったことがわかったが、他にも通常の大地震の前に見られる典型的な気温変化もあったことがわかってきた。
■空白域
まず、米USGSのサイトで1900年以降に起きていたM6.0以上の地震を検索すると、そこには典型的な「空白域」ができることがわかった。
昨日の本震の震源の近くでは、私が生まれた直後の1956/07/17にもM6.8の地震が起きていたが、68年の空白期間があった。
このような空白域は、多くの大地震で共通して見られることだ。
逆にいうと、長く大きな地震が起きていない地域では、このような「空白域」となる大地震が起きる可能性を考慮した方が良いだろう。
■気温変化
地震発生前から、その震源域の気温に共通する変化が見られることが非常に多い。
たとえば、1995/01/17の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災、M7.3、最大震度7)では、下記のような最高気温の変化が見られた。
この時には、最高気温のピークが8日前と2日前の2回見られた。
今回のミャンマー地震では、震源近くの都市ヤンゴンで、3月の気温グラフが下記のようになっていた。
このように、11日~10日前にピークとなっていて、一旦急下降した後で、それと同じ38度近くになった時点で地震が発生した。
このように、自分が住む地域で急激な気温変化が見られた際には、他に地震前兆の可能性がある事象をチェックすることが賢明だろう。
このような前兆現象のうち、空白域は内陸地震でも海溝型でも調べることは可能だが、気温変化は海上の気温を調べるのは難しく、実用的ではない。
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