14年前の東日本大震災で起きていたことを紹介する記事の3回目は、秋田県の明菜さんが愛する人を失うという壮絶な体験と、その後に行っている無私の行為について書くことにしたい。
■TOCANAの記事
まず、昨日の東日本14周年の日にTOCANAで、4年前に私が執筆した記事が再掲された。
秋田県の明菜さんについて十分に知っているという方は読む必要がないだろうが、よくご存知ない方は、まずこちらの記事を読まれた方が良いだろう。
■『花は咲く』
上記のトカナ記事は、明菜さんの手記を抜粋したものだが、私が4年前にYouTubeで公開した動画では、手記のより詳しい内容を紹介している。
私のYouTube動画としては異例で、これまで1万回以上も視聴されている。
もちろん悲惨な津波の画像などは使用していないので、3.11の津波を体験して心の傷がある方も、なんとか見るに耐える内容だろう。
この動画をまだ見たことがない方は、こちらに埋め込んでおくので見てください。
全体で17分ほどの内容です。
■家族と別れて
明菜さんは、自分の体験を掲示板などに書き込めば叩かれ、どこも長続きはしなかった。
その後に私にメールを送ってきて、婚約者と娘さんを失った壮絶な地震・津波の体験を綴ってきた。
明菜さんが家族と別れて以来、その家族たちから未来に起きることを夢で見せられるようになった。
その夢が次々と現実になっていく様は、古くから知っている方はご存知だろう。
そして、明菜さんから送られてくるメールの内容を、私のブログで紹介するようになった。
■無私の行い
その後、2022年4月からは、明菜さんを攻撃から護るためにも最良の手段として、有料のnoteマガジンにたどり着いた。
もっとも明菜さんは利益を得ることはなく、自分の取り分は動物保護施設などへの寄付に回している。
名前も顔も伏せて、報酬も得ず、ただ地震や津波の犠牲になる人々が減って欲しいという一念で続けている。
このような経緯があるので、職業として行っている私と違って、「無私の行い」だとはっきり言えるのだ。
普通このような「見える人」は、それなりに名が知られるようになると、経済的利益や名声に執着するようになる。
そして私は、そういう人々から離れて行くことになる。
だが、明菜さんはそのようにはならないという確信があるからこそ、今まで4年ほど一緒に活動してきた。
それは今後も変わらないだろう。
ちなみに、上記のYouTube動画も、『花は咲く』という楽曲を使用しているために、こちらには全く収益が入らない。
その方が、この動画の性質上、却って良かったと今では思っている。
noteの『明菜の夢見るマガジン』は、月刊で月初に発行してこれまで3年分発行してきた。
明菜さん本人は、当初は有料にすることをためらっていたが、今ではそのメリットを理解してくれたようで、慈善団体などへの寄付もできるようになった。
※3.11の津波から生還した人々の証言を集めた本。
【Amazon】『津波からの生還 東日本大震災・石巻地方100人の証言』