2月に入りギリシャのサントリーニ島で200回以上の地震が続いていてM5クラスの地震も起きているが、今後より大規模な地震が続くとなると、過去には日本周辺でも大きな被害地震が起きたことがあるため、注意が必要となる。
■サントリーニ島で群発
今、Googleマップでサントリーニ島あたりを見ると、この島の北東あたりに「キクラデス諸島で地震」の表示がある。
キクラデス諸島とは、エーゲ海中部に点在するギリシア領の島々のこと。
昨日02/03のCNNの記事では『「インスタ映えの島」で3日間に200回超す地震、当局が注意呼びかけ』とある。
何が「インスタ映え」するかというと、この写真を見れば一目瞭然だ。
同島周辺では01/31以降に地震が始まり、02/03には学校が休校となった。
■200回以上
どのくらい地震が起きているかというと、USGSで検索すると、02/01~02/04 18:50時点でM2.5以上の地震が40回起きていた。
CNNの記事で200回以上起きていたとあるのは、日本で言うところの無感地震的な微小地震も含んでいるのかもしれない。
上記の図で示したように、最大でM5.1の地震が2回起きている。
ギリシャは、ユーラシアプレートとアフリカプレートの境界あたりにあり、トルコ同様に大地震が多発する地帯にある。
■過去の大地震
ギリシャでは、紀元前からの被害地震が多発していて、さすがに詳細の記録が残っている。
856年には、規模は不明だが45000人もの人々が犠牲になった。
この付近で1900年以降に最大規模だったのは、私が生まれた年1956/07/09のM7.7の地震だった。
その後には、日本で下記のような地震も起きていた。
1956/07/09 12/11:ギリシャ・Amorgos、M7.7、深さ20km
→1956/08/15 22:12:千島列島、M6.7、最大震度1
→1956/09/30 08:20:千葉県北西部、M6.3、最大震度4
この地震では、25mの津波にも襲われ、53人の犠牲者が出た。
■ギリシャから日本への連鎖
問題は、ギリシャ周辺で今後より大きな地震が起きると、日本付近に大地震が連鎖するかどうかだろう。
1810/02/17:ギリシャ・イラクリオン、M7.7、死者2千人。
→1810/09/25:男鹿半島、M6.5、犠牲者60人。
1856/10/12:ギリシャ・クレタ島ロドス島、M8.0、犠牲者35人
→1856/11/04:江戸・所沢、M6~M6.5、負傷者23人
より範囲を広げれば、ちょうど2年前のトルコ・シリア地震もあった。
多少時間が空くが、3ヶ月後には能登半島で被害地震が起きた。
2023/02/06 19:17:トルコ・シリア大地震、M7.8、犠牲者5万人以上
2023/05/05 14:42:能登半島(奥能登地震)、M6.5、最大震度6強、犠牲者1人
いつも言っているように、「大地震は突然には起きない」
子細な兆候でも、心に留めておくことで、多少なりとも防災意識を高めることはできる。
世界有数の地震大国では、そのくらいの覚悟を持って生きることが大切であり、そうではなく「正常性バイアス」に捉われていては、明日は我が身かになってしまう。
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