01/28 10:00頃に埼玉県八潮市の交差点で発生した道路陥没事故で、現場の地下は「縄文海進」、「地熱流体」という軟弱地盤の要素が揃っていたのに加えて、異臭がしたり、2年前から路上に亀裂が入っていて、陥没する要因が揃っていたようだ。
■縄文海進
2025/01/28 10:00に埼玉県八潮市の交差点の道路が陥没した件。
このブログやnoteマガジンで書いた通り、まず数千年には「縄文海進」によって海底だった土地だった。
■地熱流体
加えて、最近話題になってきたように、昨年の能登半島地震の震源と同様に、地下に「地熱(地殻)流体」がある土地は、地震のリスクが高くなる。
八潮市あたりも、直下ではないが流体に囲まれたような土地となっている。
たとえ直下でなくても、周辺の地下に流体があるところは、大地震のリスクが高くなるのかもしれない。
上記の図で、×印は過去にM6.5以上の内陸地震の震源を示している。
■空白域?
次に、下記マップでは過去125年間ほどに起きたM1.0以上の地震の震源を示す。
これを見ると、八潮市では殆ど地震が起きていなかったことがわかる。
ただ2回だけ、大きい方は2022/09/03のM4.2・最大震度2の地震だった。
このため、あくまでも可能性だが、今後の大きな地震の「空白域」となる可能性も、ありそうだ。
もっとも、それを言うならば、他にも空白域になりそうなところは多いので、ここで必ず大地震が起きるとまでは言えないが。
今回のような大規模な陥没が起きる土地というのは、やはり縄文海進の名残のような軟弱地盤の故という要因が大きいだろう。
その意味では、やはり私が住んでいる小平市のような土地の方が、一般的に地盤のリスクは低くなるだろう。
いつも書いているように、首都直下地震などの被害リスクが少ない住宅の条件としては、「土地の地盤 > 耐震性」の順となる。
■亀裂があった
最後に、2025/02/01のNEWSポストセブンの記事より。
この陥没が起きる前の2023年4月のストリートビューを見ると、陥没した地点あたりに亀裂が入っていることがわかる。
陥没の原因として、深さ10mの地中の下水道管が破損した可能性が指摘されている。
だが、ここのような軟弱地盤の土地と、そうでない土地とでは、被害の規模が変わってきたのではないだろうか。
今回の事故が直接に大地震に繋がるわけではないにしても、いつか起きる首都直下地震の被害リスクは高くなるだろう。
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