5万人以上の犠牲者が出たトルコ・シリア地震が起きてから昨日で2年となったが、この地震は様々な前兆的要素が重なり、要注意期間に起きていたものだった。
■トルコ・シリア地震
本来は昨日記事を書くべきだったが、書けなかったので今日書くことにする。
まず、地震の詳細は以下の通り。
【地震情報】
USGS Significant Earthquakes, Past Day
Time: 2023-02-06 01:17:36 UTC
2023/02/06 10:17日本時間
Location: 37.201°N 37.000°E
Depth: 24.08 km (14.96 mi)
犠牲者:5万6000人以上
(トルコ5万人以上、シリア6千人以上)
世界でM7.0以上の地震は、平均して1年間あたり11回ほど起きている。
だが、この年には19回起きていた。
そのうち、トルコ・シリア地震の震源域では2回だけで、その多くは南太平洋付近で起きていた。
■警戒中だった
地震が起きた2023年2月上旬は、何重の意味でも要警戒の時期だった。
但し、それら全てを把握していたわけではなく、いま解析してみてわかってきたこともある。
この月のnote定期購読マガジン『大地震・災害前兆ウォッチマガジン』では、月初に「地震予測中情報2023年2月版~特に2月上旬は地震に注意」と題した記事を書いていた。
定期購読者以外でも、現在も単体で購入できるようにしている。
上記の号では、トルコ・シリア地震の後で、こう追記していた。
2/6にトルコ・シリア大地震(M8.7)が発生し、その影響が西はヨーロッパ、東は環太平洋の西側あたりまで及んでM5クラス以上の地震が頻発しているため、日本もしらばくは大きな地震に注意が必要となる。
■マイクロムーン
地震発生時の月齢を見ると、「マイクロムーン満月」の日に起きていた。
【遠】2023/02/04 03:02:遠地点
【M満】2023/02/06 03:29:メディエイション+Tスクエア
【0】2023/02/06 19:17:トルコ・シリア大地震、M7.8、犠牲者5万人以上
この時には月が地球から最遠になる「マイクロムーン」や「遠地点」は、地震との関係について考慮していなかった。
だが、その後の研究によって、これらの時期も「スーパームーン」や「近地点」と同様に、過去に大地震が多発していたことがわかった。
詳細は別途noteマガジンあたりで解説するが、ここでは同じトルコで起きた被害地震1件を示しておく。
【0】2003/05/01 09:27:トルコ・ピンギョル、M6.4、犠牲者177人。
【M】2003/05/01 21:15:新月
これも、日本時間ではマイクロムーンの当日に起きていた。
■天体配置
トルコ・シリア大地震の発生時の天体配置を見ると、これもまた注目すべきものだった。
「メディエイション」と「Tスクエア」の組み合わせができていた。
メディエイション単体でも、過去の大規模な地震発生時に良く見られるが、Tスクエアとの組み合わせは更に顕著になる。
こういった情報も、まとまった形で公に示していないので、いずれ行うことにしたい。
■空白域
他に、地震後に調べたところ、震源の周辺で顕著な「地震空白域」ができていたことがわかった。
ここでは示さないが、2023/03/18のnote定期購読マガジン『大地震・災害前兆ウォッチマガジン』の下記の号で詳細に解説している。
【発見】トルコ・シリア地震の前に『空白域』ができていた~日本への連鎖も注意
■最悪のシナリオ?
エーゲ海のあたりでは、太古に火山の大噴火も起きていた。
概要は、下記の「ナショナルジオグラフィック」で読むことができる。
◎エーゲ海の火山島、最悪の想定を更新する大爆発がありうると判明
2024/03/27、ナショナルジオグラフィック
もっとも、現時点では火山噴火の兆候は見られず、今のところは必要以上に懸念することはない。
それよりも、現在発生しているギリシャの群発地震が、今後大規模な地震が起きた際には、よくあるパターンとして、ほぼ同緯度にある日本あたりで大地震が続くことがあるので、注意が必要となる。
※これに出遭ったのが、マイクロムーンと遠地点を重視するきっかけとなった。
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