01/18に三重県大紀町の錦湾の定置網に体長1.3mのリュウグウノツカイの若い個体が入っていたが、深海魚の中でも地震前兆の可能性がある事例が多いので注意が必要となる。
■リュウグウノツカイ
2025/01/18日朝、三重県大紀町の錦湾の定置網に体長1.3mのリュウグウノツカイの若い個体が入っていた。
三重県の鳥羽水族館が第一報を受けた直後には息絶えていたが、貴重な標本として譲り受けた。
「太平洋側で体長 1メートル余りの若い個体が見つかるのは非常に珍しい」、「漂着は圧倒的に日本海側が多く、ほとんどが 3m以上」(碧南海浜水族館)、「約50年、漁師をやっているが初めて見た」(発見者)
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■過去の出現事例
1928年11月~2011年3月に日本で確認された336件の深海魚出現記録の報告がある。
うちリュウグウノツカイの出現は101例ある。
三重県内では、1995年1月、2004年6月の2例だけという。
前者の事例は私の地震前兆D/Bに収められていた。
下記の出現日時だけで、ピンと来る人もいるだろう。
・1995/01/13:三重県、度会郡南島町の大敷網
→【4日後】1995/01/17 05:46:兵庫県南部地震、M7.3、最大震度7、距離約150km
ちょうど30年前の、阪神・淡路大震災の4日前の出現だった。
他に、近年の地震前兆の可能性がある事例として、もう1件挙げておく。
・2022/12/07 05:30頃、石巻市の離島・網地島(あじしま)から約2kmの沖合で、リュウグウノツカイが大型の定置網にかかっていた。
→【27日後】2023/01/03 16:08:岩手県沖、M5.3、最大震度3、深さ37km
私のnoteマガジン『地震前兆百科~サバイバルのための必須知識』では動物を含めて様々な地震前兆現象を紹介している。
リュウグウノツカイを含めた魚類はまだ公開していないが、近いうちに深海魚などのくくりでまとめることにしたい。