今日は「津波防災の日」で、世界的には「世界津波の日」に制定されているが、この日を機に、どうすれば津波の被害で命を落とすことから回避できるかを考えてみたい。
■「津波防災の日」
まず、今日が「津波防災の日」と「世界津波の日」に制定された経緯を、知らない人のために書いておく。
まず、東日本大震災が発生した2011年3月11日の3ヶ月後の6月に、「津波対策の推進に関する法律」によって、11月5日が「津波防災の日」に制定された。
この日が選ばれたのは、安政元年(1854年)11月5日の南海トラフ巨大地震である安政南海地震(M8.4、犠牲者2千~3千人)が起きた日であるため。
なぜ他の南海トラフ巨大地震ではないのかというと、よく知られた「稲むらの火」の物語のモデルとなった地震だったためだ。
その後、2015年12月の国連総会で、この11月5日が「世界津波の日」に制定された。
■地震に関する地域危険度
まず、私が住む小平市の地震・火災に対する災害の危険度を見てみる。
これは、小平市のWebサイトから辿っていき、「東京都不燃化ポータルサイト」の小平市のページで見ることができる。
私が住む小平市花小金井6丁目は、「建物倒壊危険度」、「火災危険度」、そして総合危険度が、下記の表のようになっている。
ここで、各危険度の「ランク」とは、5段階で5が最も危険という判定となる。
私が住む花小金井6丁目は、地盤分類では「台地」で、建物倒壊危険度のランクは1、火災危険度のランクは2、そして総合危険度のランクが1と、最も低い危険度となっている。
他に、津波の危険度はどうかというと、そもそも小平市のハザードマップは存在しない。
つまり、津波に襲われる可能性は全くないのだ。
ちなみに、花小金井6丁目は標高約69mで、東京湾の海際から25kmほど西に入った地点にある。
■東京都内の津波リスク
このように、東京都でも西方の多摩地区では、津波リスクは非常に低いが、地域によっては河川の氾濫のリスクがあるところがあることは、言うまでもない。
最近はGoogle AIという便利なツールがあるので、質問してみることにする。
「東京都の津波リスクは?」
AI による概要
東京都では、南海トラフ巨大地震が発生した場合、島しょ部では最大31m、東京湾に面した区部では最大3mの津波が襲来する可能性があります。また、首都直下型地震のように震源地がより近い場所で発生すれば、現在想定している以上の自然災害が発生するリスクもあります。
東京湾は太平洋からの入り口が狭いため、外から入ってきた津波が湾内を進むにしたがって拡散してしまうため、津波が起こりづらい場所であるといわれています。
ただし、もし首都直下型地震のように震源地がより近い場所で発生すれば、現在想定している以上の自然災害が発生するリスクがあります。
万が一の事態に備え、強い揺れや、弱くても長い揺れの地震に遭遇した場合や、東京湾内湾に大津波警報・津波警報が発表された場合は、直ちに沿岸部や河川から離れ、内陸部や堅牢な建物(公共施設や一時避難施設)の3階以上の可能な限り上階へ避難しましょう。
だたし、あまり「安心」しすぎてもいけないことは、言うまでもない。
人間もコンピュータも予測の範囲外にある「想定外」の事態は、常に考えておく必要がある。
■津波で命を落とさない
ここまで書いて、記事タイトルの「津波で命を落とさない防災手段は?」に対して、すでに回答になっているだろう。
もっと子供にもわかりやすく言い換えれば…
「津波が絶対届かない地域に住むこと」
これが最高の津波からの防災手段となる。
私の場合、以前は三鷹市に住んでいたが、引っ越すことになり、23年前にマップダウジングで「お伺い」を立ててみた。
すると、小平市花小金井と出て、そこで物件を探して一戸建てに住むことになった。
このような経緯があるため、いま住んでいる小平市を選択するにあたって、自分たちの意思は全く介在していなかった。
それでも災害リスクが非常に低い土地に住むことができたのだから、これ以上有り難いことはない。
下記マップは「地理院地図」サイトで、自分が住む地域を見ることができる。
■地震前兆に気を配る
津波から命を守るには、望ましくは、津波を起こす大地震の発生前から、ある程度準備をしておくことが最善策となる。
だが、政府や科学界では「地震予知は不可能」と断言しているので、全く頼りにならない。
そうなると、一部の反骨精神をもった科学者や民間レベルで研究している人々に頼るしかないことになる。
また、ごく一部、秋田県の明菜さんのように未来に起こることを教えられている人が提供する情報に耳を傾ける。
私は上記のいずれにも関わっていて、その意味では様々な情報が入ってきて、有り難いといえる。
それでも、首都直下地震が発生すれば、どんなにリスクが低い土地でも、安心できない。