昨日「わんちゃんホンポ」サイトで、犬が地震の前に見せる異常行動に関する記事が載ったが、私も10年以上前からメディアや自分のブログなどで紹介していて、過去に世界で起きた災害史上に残る大地震の前の前兆事例をいくつか紹介する。
■わんちゃんホンポ
昨日11/02に『わんちゃんホンポ』に掲載された記事は、「犬が『地震の前』にみせる異常行動4選 揺れが起きる前、愛犬は何を感じているの?」と題したもの。
ここでは、下記の4種類の異常行動をまとめている。
1.いつもと違う鳴き方をする
2.ソワソワして落ち着きがなくなる
3.ブルブルと小刻みに震える
4.やたらと外に出たがる
詳細は、下記の記事にあるので読んでみてください。
■地震前兆百科
私は自分のライフワーク的なものとして、noteマガジンで『地震前兆百科~サバイバルのための必須知識』を公開している。
ここでは、動物・植物関連をはじめ、様々な種類の地震前兆現象を事象ごとにまとめて公開している。
動物の異常行動だけでも、これまでヒト、イヌ・オオカミ、ネコ、クマ、げっ歯類(ネズミ)、メガマウス、貝類といった種類を掲載して、今後も増やしていく予定でいる。
このうち、「陸上の動物:イヌ・オオカミ」は特に力を入れていて、項目数が50以上という膨大なヴォリュームとなっている。
■前兆事例
以下に、note『地震前兆百科』の「陸上の動物:イヌ・オオカミ」から、膨大な量のイヌの前兆事例から、ごく一部を紹介する。
◎ナポリ大地震
1805/07/26:イタリア・モリーゼ州、M6.6、犠牲者5600人。
地震発生の2~3分前に、飼い犬に起こされて命が助かった人々がいた。
◎チリ・コンセプシオン
1836/02/20:チリ・コンセプシオン沖、M8.4、犠牲者500人。
震源近くの町のイヌたちが、町から逃げ出して山中に逃げ込んだ。
◎安政江戸地震
1855/11/11:安政江戸地震(東京湾北部)、M7.5~8.0、津波、犠牲者4700~1万1千人。
魚屋の飼い犬が、地震発生前の夜に自分の袂などを引っ張り、外に出て哀れな声で鳴いた。
◎サンフランシスコ地震
1906/04/18:サンフランシスコ地震、Mw7.9、犠牲者3千人。
地震の前夜に多くの人々がイヌの鳴き声を聞いた。
あるイヌは、地震の前に姿を消し、地震の1日ほど後に戻ってきた。
◎大正関東地震
1923/09/01 11:58:大正関東地震、M7.9、最大震度6、津波12m、犠牲者・行方不明者約10万5千人
都心のある町では、飼い犬が朝8時から盛んに吠えていた。
横浜では、飼い犬がいなくなったが、地震が収まって、しばらくして戻ってきた。
その他の事例は、前述の私のnoteマガジンを参照してください。
■飼い犬に助けられる
海外では、大地震の前に飼い犬が飼い主を引っ張って家の外へ連れ出したところへ大地震が襲ったといった実例もある。
実はうちでも、家族が犬を飼いたいと言っていたが、今までは母が動物が大嫌いで実現できなかった。
だが昨年他界して、飼える可能性が出てきた。
私の方も、地震前兆研究家として観察の対象になる。
問題は、子供たちなど家族が散歩に連れて行くことを飽きずに続けられるかどうか。
このように、色々と解決しなければならない問題がある。
※この道の先覚者であった地震学者、力武常次・東大名誉教授は、日本でごく僅かになるが、動物の異常行動も含めた地震前兆現象の事例を多く集め、著作に残されていた。
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