2日後11/16の満月は既に繰り返し書いているように、スーパームーンとなるが、そのうちで月が特別に地球に最接近する「エクストリームスーパームーン」で過去にどういうことが起きていたかを示せば、この説が「絵空事」ではないとわかってもらえるだろう。
■エクストリームスーパームーン
まず、「エクストリームスーパームーン」とは何かを説明するにあたって、Google AIに質問して返ってきた回答をそのまま書いておく。
エクストリームスーパームーンとは、月が地球に最接近した際に迎える満月で、通常のスーパームーンよりもさらに大きく見える現象です。
月が地球の周りを楕円の形で公転しているため、月の大きさは変わらないのに大きく見えるスーパームーンが発生します。エクストリームスーパームーンは、月が近地点に到達する前後1時間以内に満月または新月になることで発生します。18~19周期に起こると言われています。
ここで、1周期とは月が地球の周囲を公転するサイクルで、新月から満月を経て新月に戻るまでの時間で、平均では約29.5日となる。
「スーパームーン」とは元々は占星術の用語で、長い時代を経て天文関係者も用いる言葉となった。
そのためもあって、月が地球に何キロ以内に接近したらそう呼ぶかなどの、正確な定義はない。
最近のスーパームーン関連の記事で書いたかどうか忘れたが、私が参照するデータでは、今年2024年にはスーパームーンが9回訪れる。
昨年2023年は6回だった。
通常の満月・新月は1年に計24回ほどあるが、そのうちの上記の回数ということだ。
■最後のES
これも私が参考にしている海外のデータとなるが、エクストリームスーパームーン(以降「ES」とする)は、今年は起きない。
前回は2023/01/22の新月がそうだった。
そして次回は、10年後の2034/11/26となる。
2023年の前に遡っていくと、2018/01/02、2016/22/14、2011/03/20となる。
このように、何年に一度などというように、あまり周期的に訪れるものではない。
では、前回のESの前後に、大きな地震・火山噴火は起きていただろうか。
1週間ほど前後に起きた地震・噴火は、以下の通りだった。
【-6】2023/01/16 07:29:インドネシア、M6.1
【-4】2023/01/18 15:06:インドネシア・モルッカ海、M7.0
【-2】2023/01/20 18:39:アルゼンチン、M6.8
【-2】2023/01/20 20:23:大西洋、M6.1
【ES】2023/01/22 05:54:新・992年ぶりに月が地球に大接近
【+3】2023/01/25 03:36:アルゼンチン、M6.4
【+4】2023/01/26 19:46:ニュージーランド、M6.0
このように、ESの前後に集中して起きていた。
■3.11の前後にも
前述の、3回前の2011/03/20のESでは、その9日後に東北地方太平洋沖地震が発生していた。
その前後では、2023年の時よりもっと多くの地震が集中していた。
あまりにも数が多いので、同日の類似した震源域は除いて示す。
【-7】2011/03/13 07:12:福島県沖、M6.1、最大震度3
【-7】2011/03/13 08:24:宮城県沖、M6.2、最大震度5弱
【-7】2011/03/13 10:26:茨城県沖M6.6、最大震度4
【-6】2011/03/14 15:12:宮城県沖、M6.5、最大震度4
【-5】2011/03/15 22:27:福島県沖、M6.2、最大震度4
【-5】2011/03/15 22:31:静岡県東部、M6.4、最大震度6強
【-4】2011/03/16 12:52:千葉県東方沖、M6.1、最大震度5弱
【-1】2011/03/19 18:56:茨城県北部、M6.1、最大震度2
【ES】2011/03/20 03:10:満月、近地点
【0】2011/03/20 17:26:フィリピン、M6.0
【+1】2011/03/21:アイスランド・エイヤフィヤトラヨークトル大規模噴火
【+2】2011/03/22 16:18:福島県沖、M6.7、最大震度4
【+2】2011/03/22 18:44:三陸沖、M6.5、最大震度4
【+3】2011/03/23 07:12:福島県浜通り、M6.0、最大震度5強
【+4】2011/03/24 17:20:岩手県沖、M6.2、最大震度5弱
【+4】2011/03/24 22:55:ミャンマー、M6.9
【M】2011/04/03 23:32:新月
これは前述のように東日本大震災の余震も含んでいるための多さだが、それにしても多い。
そして、海外でもそれなりに地震や噴火が起きていた。
本来は、これでもかと、より多くの事例を示したいところだが、23時を過ぎて時間がなくなってきたので、今日はこのへんで止めておく。