新潟県中越地震が発生してから、明後日でちょうど20年になるが、68人の犠牲者を出した歴史に残る大地震では、月齢、台風進路、降雨・気温変化、私の耳鳴り体感などの地震前兆があり、当時に既にそのような知識があれば、ある程度大地震の発生に対する警告を与えることができていただろう。
■新潟県中越地震
今日の2本目の記事の執筆を考えていて、そういえばそろそろ中越地震が起きた日だと気づいた。
2004/10/23 17:56:新潟県中越地震、M6.8、最大震度7、深さ13km
この地震で、初めて震度計で「震度7」を記録する大地震となった。
犠牲者は68人、重軽傷者は4,805人。
住宅の損壊は全壊・半壊・一部損壊を合わせて12万軒以上といった被害が出た。
当時SEだった私は、この年の9月頃にブログを始めて間もない時だった。
地震のことばかり書いていたわけではなく、まだ「地震前兆研究家」を名乗る前だった。
フルタイムのSEとして働いていて、その合間にブログを書き始めた。
こういう状況だったので、この地震の前に前兆現象などは、後述する「体感」以外には把握していなかった。
■日食・月食トリガー
まず、地震発生前後の月齢は、特別な要因があった。
凡例:【日】日食、【月】月食、【近】近地点、【-9】9日前
【日】2004/10/14 12:00:部分日食、新月
【近】2004/10/18 09:04:近地点
【+9/-5】2004/10/23 17:56:新潟県中越地震、M6.8、最大震度7、深さ13km
【月】2004/10/28 12:05:皆既月食、満月
つまり、この災害史上に残る大地震は、日食と月食の間の期間に起きていた。
今ならば、最大限の表現で注意喚起していただろう。
日食と月食のうち、月食の5日前に地震が発生したため、満月+皆既月食がメインのトリガーとなったようだ。
■台風進路
次に、これは私の長年にわたる独自の研究になるが、台風の進路が将来の地震の震源を「迂回」して進むというもの。
これが正しければ、ある台風がある地点を迂回するような不審な進路を取って進む場合、その地点あたりで大きな地震が起きる可能性を考える。
新潟県中越地震の場合、その年の初夏から秋の地震の数日前までに新潟県周辺を通過していった台風のうち、震源を迂回していった可能性があるものが4本ほどある。
下記の図で示した、4号・16号・21号・23号がそれにあたる。
上記の台風進路で、青字で示した時点で、進路を変えるような動きが見られた。
中越地震の場合、迂回の仕方はそれほど顕著ではなく、あくまでも可能性として紹介している。
■気象データ
次に、大地震の前後に降水量や気温の変化が見られる点に着目して、当時の気象データを解析してみる。
まず、震源に近かった新潟県・十日町の地震当月の降水量グラフから。
これを見ると、地震の翌日から、降水量関連のデータに欠損が見られる。
地震により計器などの異常が発生して計測不能になったのだろうか。
大地震の発生前や後に降雨が見られるケースが多いと言われるが、まさにこの地震がそうだったようだ。
次に気温グラフを見ると、これも地震の翌日からデータ欠損が見られる。
それでも、赤字で示す日の最高気温が、13日前の10/10にピークとなっている。
これは大地震の際に見られる典型的なグラフとなっていて、地震の数日~2週間ほど前に最高気温のピークが見られることが多い。
これを「地震予知」に利用するならば、各人が住む地域で、気温が急上昇した日があれば、しばらく気温変化に注視して、今度は急落するようならば、大きな地震に注意することができるだろう。
■耳鳴り体感
当時の地震発生翌日に私が書いたブログを見ると、前日(10/22)の夜に、「体感」していたようだ。
「耳鳴りというか、飛行機に乗っていて感じる気圧の変化による耳の圧迫感のようなものを感じた」と書いていた。
今ならば、「耳の閉塞→耳鳴り」という表現を使うだろう。
もっとも、当時は耳鳴りで地震を予測できるという相関性まで行きついていなくて、本当に地震と関係があるかどうかは即断できないという表現を使っていた。
ここ小平市の自宅から震源までは、約183kmの距離だった。
東北の太平洋沖で考えれば、福島県沖あたりまでと同じ距離だ。
それを考えると、M6クラスの地震で耳の閉塞+耳鳴りは、十分あり得るだろうと、今ならばすぐに判断できる。
■今日の前兆
今日は、起床時から強い金属音の耳鳴りが続いていて、21:30次元で益々強くなってきた。
また、例の耳の近くの血管がドクドク脈打つ現象が、21:00頃から始まった。
08:50~12時台には、9インチTVの日本テレビでの画像乱れが続いていた。
うちの大気ラドン濃度や気象データは以下の通り。
ラドン濃度がピークに達した後で下降を始めて、関東の近場で地震があるかもしれない。
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