10年前の自分のブログ記事を見直していたら、その頃に南海トラフ巨大地震の発生時期について考え始めていて、「黒潮大蛇行」の存在にたどり着いたことを思い出した。
黒潮流路と南海トラフ巨大地震発生の関係について、過去の地震データによって、その根拠を示すことにしたい。
■10年前のブログ記事
予め書いておくと、今は22:40になっていて、これから全てを解説した記事を書くのは時間的に無理がある。
そのため、今日は「序章」的なことを書き、時間があれば明日、無理ならばなるべく早く、2回目で本質的な部分を紹介することにしたい。
今日は、はてなブログの方の初期の探求三昧ブログにある、2014/09/07に執筆した記事にリンクを張っておくので、まずそちらを読んでみてください。
その前に、少しだけ当時の研究の経緯を書いておくことにする。
■黒潮の存在
その頃、過去の南海トラフ巨大地震の発生時期を解析していて、気づいたことがあった。
国内の他の震源域で発生する大地震とは違って、発生時期に「傾向」があることだ。
歴史上知られている南海トラフ地震のうち、すべては8月~2月の期間に起きていて(特に12月に集中)、3月~7月の春から夏にかけては起きていないこと
そしてたどり着いたのが、「黒潮」(別名:日本海流)の存在だった。
この黒潮が、四国・紀伊半島の南岸で大きく南へ蛇行する期間があり、それを「黒潮大蛇行」と呼ぶ。
昭和東南海地震(1944/12/07)と、昭和南海地震(1946/12/21)の発生の前に、黒潮大蛇行が起きていた。
■大蛇行の存在
そこで更に文献を当たるなどして調べて行くと、ある先駆者の研究があることを知った。
岡田正実という方が1978年に著した論文によると、南海トラフ上で発生する大規模な地震を調べたところ、黒潮大蛇行が発生していない「直進期(非大蛇行期)」に発生しやすいという。
それ以上のことは、下記の2014/09/07の過去のブログ記事を読んでみてください。
今回新たに、上記の説を裏付ける発見をしたことは、できれば明日の記事で発表します。
※拙著Kindle本。この記事の内容と関連したことを書いている。
【Amazon】『南海トラフ巨大地震はいつ起きるか?: 大地震は海洋現象で予測できる【3】』※昨夜10/28夜にヒネム1輪開花で、まだ対応する地震が起きていない。