昨夜08/16 22:06に兵庫県北方沖でM4.3の地震が起きたが、この震源域での有感地震は実に75年ぶりで、これはユーラシアプレートが活発化していることを示し、また続いて西日本で大地震が起きた例もあるので注意が必要となる。
■兵庫県北方沖
兵庫県北方沖と聞いて、そんな震源域が気象庁にあったのかと思う人も多いだろう。
それもそのはずで、この震源域で有感地震が起きたのは、1949年以来で、75年ぶりとなる。
(規模が不明な地震を含めれば1950/09/14 10:42の最大震度2が最後で74年ぶりとなる)
地震の詳細は以下の通り。
2024/08/16 22:06:兵庫県北方沖、M4.3、最大震度2、深さ約10km
■アムール(ユーラシア)プレート
地震の深さで気づいた人もいるだろうが、この地震は深さが約10kmと浅いことから、フィリピン海プレートの沈み込みではなく、その上のアムールプレート上の地震だったことがわかる。
いわゆる「大陸プレート」つまり「ユーラシアプレート」、あるいはマイクロプレート理論でいうところの「アムールプレート」となる。
このあたりがチンプンカンプンという人は、地震大国に住む人間として非常に問題があるので、地震の入門書的な本を読まれることを強くお勧めする。
広義のユーラシアプレートで地震が起き始めたことは、昨夜のInstagramで投稿しておいた。
タブレットのアプリがマップが北が右側になっているおかしな配置になっているが、大陸の日本と同緯度あたりでM4~M5クラス位の地震が起き始めている。
■激レア地震
冒頭で書いたように、兵庫県北方沖で有感地震は75年ぶりのことだった。
「震度データベース検索」で、1919年以降の地震を検索したところ、見つかったのは15件のみで、しかも最後の地震が1949/04/18だった。
何かの間違いかと思った。
下記の地震リストにピンク色で書き込んでいるが、前後に起きた大地震を見ると、傾向が見えてきた。
つまり、1925年の北但馬地震、1927年の北丹後地震、1943年の鳥取地震の影響で起きていた地震が多かった。
昨日の地震は、上記マップに書き入れているが、この震源域でもずっと北のはずれあたりで起きていた。
この地震がどこか周辺の大地震の前兆的なものかどうかはわからないが、前述のように大陸の方で地震活動が活発になりかけているため、特に西日本はしばらく地震に注意が必要だろう。
■【追記】イオノグラム注意
この記事を書き終えて、最新のイオノグラムを見ると、かなり大きめの地震が起きそうな波形となっている。
4地点とも強い値で震源の特定が難しい。
強いていえば、北海道と沖縄の近くで複数の地震もあり得るだろうか。