私はクマなど動物の異常行動が地震前兆である可能性を研究しているが、意外に繊細な感覚をもち地震前兆にも敏感に反応する他に、出没は月齢ともシンクロしているようだということがわかってきた。
■東北の出没多発
この夏は東北でクマの出没が増えている。
専門家によると、秋にはもっと大量に出没するのではないかという。
・夏のクマは飢えている?都会に出没するのはなぜだ
上記記事によれば、この夏はツキノワグマの重量な食糧であるブナが凶作になり、人里を訪れるかもしれない。
■地震前兆
私が公開している有料noteマガジン『地震前兆百科』シリーズの1作として、「陸上の動物:クマ」を公開している。
今回の調査で更に地震前兆事例が増えてきて、あとで大幅に追加することになりそうだ。
ここでは、なぜ大地震の前にクマが里に出没したり異常行動を起こすのかを解説している。
そして、新潟県中越地震や東北地方太平洋沖地震などの大地震の前に、周辺地域でクマの出没が多発していたことが、マップ作成などによってわかりやすく示している。
このnoteでは、200例以上の地震前のクマ出没事例を収めていて、半信半疑な人も考えが変わるかもしれない。
■月齢との関係
最近は植物の地震前兆事例などを調査しているが、その一環として植物の開花と地震発生時点の月齢を調べるようになった。
すると、満月・新月前後に開花が増えるなど、やはり月齢とシンクロしている可能性が見えてきた。
同様に、特に被害が出たクマ出没ケースを調べると、クマ出没とその後の地震発生にも、そのような相関性がありそうだと思えてきた。
それが事実としても、何故そうなるかというと、鋭敏な感覚をもつクマも、他の同様の生物と同じく、満月・新月の前にセンシティブになり、居場所を変えたりなどの行動に出るのかもしれない。
上記のnoteマガジンでも、全ての事例で月齢を調べて追記することにしたい。
■最近の前兆事例
ここでは、前述のnoteマガジンに加える最近の事例のうち、いくつかを示す。
・【満-2】【被害】2024/06/20 06:30ごろ:山形県山形市蔵王温泉、登山をしていた男性が突然ツキノワグマ1頭に襲われ、頭から肩にかけてけが。
→【満+1】2024/06/23 12:12:福島県沖、M4.9、最大震度4、深さ49km、140km
・【満-1】【被害】2024/06/21 05:35ごろ:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸ヶ湯沢、ツキノワグマ。女性が体長約100センチの熊1頭に襲われ、右足の太ももを負傷。
→【新-1】2024/07/05 11:08:秋田県内陸北部、M3.2、最大震度1、深さ6km、31km
・【満+3】【被害】2024/06/25 08:45:青森県青森市荒川南・十和田八幡平国立公園、高齢の女性がツキノワグマに襲われ、同日に息を引き取る。体には多数の傷があった。
→【新-1】2024/07/05 11:08:秋田県内陸北部、M3.2、最大震度1、深さ6km、32km
一般的に、地震の規模、震源までの距離、発生までの遅延などには相関性があり、長年の経験から、両者は関係がありそうだと判断する。
このような地震前兆現象がたしかにあるとすれば、東日本大震災などでそうだったように、自分が住む地域でクマ出没が多発した場合は、地震発生に注意することができるだろう。
■秋田県の明菜さんの安否
今日は秋田県と山形県の大雨のため、避難指示が出ている地域が多い。
明菜さんの安否が心配だ。
今朝ブログ投稿していたけれど、その後どうなったか本人に聞いたところ、こちらは大した被害は出ていないとのこと。
避難指示も出ていないようだ。
※地震前兆研究家の私が書いた入門書。
【Amazon】『地震前兆現象のすべて: これだけ知れば大地震から命を守れる 』