一昨日07/08に宮崎市の植物園で開花した世界最大級の花「ショクダイオオコンニャク」は、過去のレアな開花例を調べたところ、直後に近場で地震が起きていることがわかり、これが事実ならば大きな発見となる。
■「ショクダイオオコンニャク」
まず、「ショクダイオオコンニャク」とは何者か。
インドネシア、スマトラ島の熱帯雨林に自生する植物で、コンニャク属/サトイモ科/オモダカ目の植物のこと。
巨大な花を咲かせ、「世界最大級の花」と呼ばれたりする。
タケの花のように開花サイクルが長く、現地では「8年に一度しか咲かない」などと言われるが、実際そのくらいの頻度のこともあるが、最短では2年に一度のサイクルとなる場合もある。
そのレアな花が、宮崎県宮崎市の植物園「宮交ボタニックガーデン青島」で、07/08に開花した。
■開花と地震発生の関係は?
昨日、頭痛でダウンしていてこのニュースを知った。
そして、職業上の好奇心が芽生えた。
自分が研究している多くの草木のように、「開花が地震発生と関係がある可能性はあるだろうか?」と。
そこで、横になったまま、タブレットで過去の国内の開花事例を洗い出した。
何分、開花はレアな現象であるが、そのために却って地方のニュースで取り上げられることが多い。
そして10件以上調べてみると、ことごとくが開花の数日後に周辺地域で地震が起きていたことがわかった。
これが事実とすれば、新たな発見ということになる。
■地震前兆事例
これまで調べたもので、時間的に古い事例と、その数日後に起きた地震を以下にいくつか紹介する。
※地震情報の行末は開花地点から震源までの距離。
◎2012/05/24 17:49:
茨城県つくば市、国立科学博物館筑波実験植物園
→【2日後】2012/05/26 21:35:茨城県南部、M3.7、最大震度2、深さ54km、15km
◎2014/07/03夜:
茨城県つくば市、国立科学博物館筑波実験植物園
日本で10回目の開花。
→【3日後】2014/07/06 09:24:茨城県南部、M3.5、最大震度2、深さ71km、26km
◎2017/07/22夜:
東京都文京区、小石川植物園
→【1日後】2017/07/23 17:57:埼玉県北部、M3.2、最大震度1、深さ85km、43km
◎2022/07/02 05:00:
京都薬用植物園
→【3日後】2022/07/05 16:33:三重県北部、M3.1、最大震度2、深さ15km、64km
■開花→地震
これらの事例のように、ほとんどのケースでは1~3日後に開花地点から数十kmの地点でM3クラス以上の地震が発生していた。
地震の規模は低いことが多いが、その多くは開花地点から近場の内陸が震源だった。
このことは、これまでの私のオジギソウ/ネムノキ系の草木の事例と類似している。
更に、直近の一昨日の事例では、まだ対応する地震が起きていないかもしれない。
◎2024/07/08昼頃:
宮崎県宮崎市、宮交ボタニックガーデン青島
果たして、今日明日中あたりに九州周辺で対応する地震が起きるだろうか。
例外的な例として、昨年の山口県の例では5日後に地震が起きたので、そのくらいは待ってみることにしたい。
更に気づいたことは、ショクダイオオコンニャクの開花は、タケなどのレアな植物の開花と時期的に重なることがあるようで、たまたまそうなっているのでなければ興味深い。
今後さらに同様の事例を収集して、できれば海外の事例も調査して、できれば今月のnoteマガジン『夢求三昧マガジン』で公開することにしたい。
【追記】この記事を投稿後にいくつかデータを追記して、ついでに開花時と地震発生時の月齢を調べたところ、調べて良かったと思った。
ショクダイオオコンニャクの開花も、月齢に影響されているようだ。
しかも、通常の満月・新月よりも、スーパームーン・日食・月食が非常に多い。
ああ成程と、さらに見えてきたことがあった。
※この種の研究を行う者のバイブル。
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