5日前の06/28朝に新潟県・佐渡沖で20頭を超えるシャチの群れが出現したが、このところ日本海では海水温異常などが見られ、地震に注意が必要だ。
■シャチ出現
5日前の06/28 10:00頃、新潟県佐渡市の沖合にシャチの群れが出現した。
佐渡市姫津の沖合で漁をしていた漁師が、20頭以上のシャチの群れを目撃した。
新潟市の水族館によると、日本海でシャチが目撃されるのは珍しいという。
下記のNHKニュース記事に動画がある。
■地震前兆事例は?
シャチは、哺乳綱鯨偶蹄目マイルカ科シャチ属の海獣で、白黒ツートンカラーの外観が特徴。
クジラやイルカが、大地震の前に、普段は現れない海域に出現する事例は非常に多い。
それに対して、シャチの地震前兆事例は、ごく限られている。
過去には、私が把握しているケースは下記の3件のみ。
・2015/05/25:千葉県富津市沖の東京湾:親子が迷い込み
→【6日後】2015/05/31 03:49:鳥島近海、M6.6、最大震度1、距離480km
・2017/04/20:苫小牧市真砂町の海岸:目撃(この沿岸では稀)
→【4日後】2017/04/24 03:43:日高地方東部、M4.3、最大震度2、距離148km
・2021/07/02:横須賀市3km沖の東京湾:遊泳
→【14日後】2021/07/16 13:19:八丈島近海、M5.4、最大震度4、距離222km
以上、地震との対応は推定であり、これが必ず前兆だという意味ではない。
■日本海は注意か
今回の5日前の佐渡の事例は、非常に稀な出現という意味では注目すべきだ。
更に、07/01の記事で書いたように、日本海の海面水温の異常などがあるため、注視することにしたい。
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