今日はアジサイの世界分布を調べていたところ、「火山列島に自生」の下りを見て驚いた。紫陽花は火山・地震大国日本の象徴のような花だったのだ。
■アジサイと火山帯
今日、Wikipediaのアジサイの項で「日本と火山列島に自生し」とあり、しばらく開いた口が閉まらす。
世界の分布を調べると、また口が開いて、頭の中でオフコースの「言葉にできない」が流れた。
正にリングオブファイアだ。
紫陽花は原種であるガクアジサイが世界に広まって、その後に西洋アジサイ(ハイドランジア)などの品種が逆輸入されるようになった。
下記の写真は、今朝うちのすぐ近くの小平グリーンロード沿いのガクアジサイを撮影したもの。
■アジサイと火山帯
読者の方々の多くは、「なぜこのInstagram投稿を探求三昧ブログのネタにするのか?」と思われたでしょう。
その後のアジサイの分布のマップを見ると、すぐに気が付く。
「リングオブファイアだ!」と。
日本原産のガクアジサイがヨーロッパに渡って品種改良されたのが、西洋アジサイだった。
英語では「ハイドランジア(hydrangea)」と呼ばれる。
そして現在は200種以上の品種があり、ハイドランジアは逆輸入されて、日本で親しまれている。
ドイツ人の医師・博物学者だったフィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルトは、19世紀の日本を訪れて、帰国時にホンアジサイを持ち帰った。
それが品種改良され、西洋アジサイ(ハイドランジア)となった。
それがまた、環太平洋にも広まったのだろう。
■花色の違い
紫陽花の花色は、土壌のPHに左右される。
火山地帯の日本では酸性が強く、青から紫が多くなる。
欧州では、アルカリ性の土壌のために赤系が多いという。
うちの近所の小平グリーンロード(多摩湖自転車道)は、さすがに都立公園が管理して様々な植物を植栽・管理しているだけあって、アジサイだけでも様々な花色が見られる。
ピンク色のものも、結構ある。
アジサイは火山・地震大国日本の象徴だという話でした。