今日06/28 14:36にペルー南部沖でM7.2の地震が発生したが、このあたりで大きな地震があると環太平洋の対角線上の日本周辺で大きな地震が続くことが多く、注意が必要であることを過去事例と共に解説する。
■ペルー南部沖
地震の詳細は以下の通り。
※以下、時間はすべてJST。
2024/06/28 14:36:ペルー南部、M7.2、深さ28km
震源はアティキパ(Atiquipa)という町から西へ9kmほどの沖合。小さな町で、周辺には人口が多そうな町はなく、今のところ被害の報道は無い。
■地震の「トリガー」
この地震は、06/29 06:53の満月から6日後に発生した。
更に、昨日06/27 20:30には月が地球に最接近する近地点となっていた。
近地点が満月・新月と重なれば「スーパームーン」と呼ばれるが、そうでなくても月の引力の影響で、地震には注意が必要となる。
このように、満月・新月の近くでなくても、近地点の前後には大きな地震や噴火が起きることもある。
たとえば最近では、昨年末のアイスランドの噴火があった。
【新】2023/12/13 08:32
【X2.8】2023/12/14 20:00
【近】2023/12/17 03:54:近地点 367899km
【+6】2023/12/19 07:17:アイスランド・レイキャネス半島で噴火
この時は、新月から6日経っていて「新月トリガー」とは言えなくなった時期だが、近地点から2日後で、更に太陽でX2.8という大規模フレアの発生後で、要注意時期だった。
このような情報は、私のnote定期購読マガジン『大地震・災害前兆ウォッチ』で毎月初に発行する「地震予測中情報2024年xx月版」で詳細に警告している。
■日本への地震連鎖
今年になって世界でM7クラス以上の地震は、昨日まで以下の3回起きていた。
2024/01/01 16:10:能登半島地震、M7.6、最大震度7
2024/01/23 03:09:中国西部、M7.0
2024/04/03 08:58:台湾・花蓮沖、M7.4
過去にペルーでM7クラス以上の地震が起きると、リングオブファイアの対角線上にある日本周辺へ連鎖することが多い。
近年では、地震発生後1ヶ月以内に絞っても、以下のような連鎖例がある。
2018/08/24 18:04:ペルー南部、M7.1
→2018/09/06 03:07:北海道胆振東部地震、M6.7、最大震度7、犠牲者42人。
2019/03/01 17:50:ペルー南部、M7.0
→2019/03/02 12:22:根室半島南東沖、M6.2、最大震度4
2019/05/26 16:41:ペルー北部、M8.0
→2019/06/04 13:39:鳥島近海、M6.2、最大震度4
→2019/06/18 22:22:山形県沖地震、M6.7、最大震度6強、重軽傷者49人。
2021/11/28 19:52:ペルー北部、M7.5
→2021/11/29 21:40:鳥島近海、M6.4、最大震度2
→2021/12/09 11:05:トカラ列島近海、M6.1、最大震度5強
→2021/12/26 17:26:宮古島近海、M6.1、最大震度4
2022/05/26 21:02:ペルー南部、M7.2
→2022/06/21 16:14:父島近海、M6.1、最大震度2
■国内の地震も
今日に入って、ペルーの地震以前も含めて、下記マップのように地震が頻発している。
やはり昨日の近地点の影響もあるだろう。
このため、次の07/06の新月前後も含めて、しばらくは地震に注意を。