今日は午後に近所で北方へ傾斜する筋雲を観測したが、これが「地震雲」であると仮定して震源を推測してみた。
また今日もシロバナネムノキ、ヒネム、キンレンカ、ナデシコ、セキチクといった植物の開花前兆の可能性がある事例を紹介する。
■地震雲?
まず、今日は下記のような筋雲を観測した。
2024/06/08 13:14:小平市の自宅付近の多摩湖自転車道で、東南東方面に、南東→北西に傾斜する筋雲を観測。
これが実際に地震の前兆雲だとすれば、下記の図で示す方角で地震が発生する可能性がある。
ちなみに、これが飛行機雲である可能性については、家のすぐ前を通っていて、毎日のように歩き慣れた自転車道路であり、飛行機の航路はよく把握している。
それとは異なるところに現れた筋雲のため、地震前兆の可能性を検討している。
遠方から斜めの方向に向かう筋雲は、その方角を特定するのが非常に難しく、およその方向となる。
実際に地震が起きるとすれば、能登半島から佐渡あたりの方角ということになる。
あるいは、もっと手前が震源となる可能性もあるだろう。
■「地震雲」の報告が増える時
私は過去の経験から、「地震雲」についてはかなり慎重に扱うことにしている。
一つには、それだけいい加減な報告が多く、検討が成り立たないこともある。
ネット上などで流れる「地震雲?」の類の写真は、ほとんどが検討に足るだけの情報が揃っていない。
また、今日21:00時点でYAHOO!リアルタイム検査で「地震雲」のポスト数グラフを見ると、06/03にピークに達している。
これらは恐らく、06/03 06:31の石川県能登地方、M6.0、最大震度5強の地震の「後」でツイートされたものが殆どではないか。
つまり「そういえば、地震雲を見た」といった具合の事後報告が多いと推測される。
そのため、どんなに怪しい類の雲でも、「あれは地震雲だったのではないか」といった推論に達するのではないか。
■過去事例
過去に私が観測した雲で、その後に地震に結び付いた事例を紹介する。
2014/04/11 08:00頃:京浜急行・平和島駅から東へ500mほどの平和の森公園前で、北北東方面の晴天の空に、西-東に伸び、若干東へ傾斜する長い筋雲を観測。
風に流されず、10分位後に消えた。
同日の数時間後に、筋雲が向かう方角で以下の地震が発生した。
2014/04/11 12:10:千葉県東方沖、M3.7、最大震度1、深さ10km
2014/04/11 12:45:千葉県東方沖、M3.9、最大震度2、深さ10km
2014/04/11 16:19:千葉県北西部、M2.6、最大震度1、深さ10km
該当する可能性が高い地震としては、千葉県東方沖の2件のうちのいずれか、あるいは両方だろう。
■noteマガジン
これまでの観測事例からすると、実際に「地震雲」だった可能性が高い事例の多くは、雲の観測から1~3日後くらいに予測した方角で地震が起きることが多い。
場合によっては、M5クラス位の規模が大きな地震では5日くらいの遅延があるケースもある。
地震雲については、昨年のnoteマガジン『大地震・災害ウォッチマガジン』8月版で2回にわたり『『地震雲』は存在するか?』と題して、過去の地震前兆の可能性がある事例を紹介している。
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■今日の植物前兆
次に、昨日から今日にかけての植物地震前兆の可能性がある開花を示す。
◎キンレンカ(ナスタチウム)
・2024/06/08朝:2輪開花
◎ナデシコ 2号
・2024/06/08朝:1輪開花
→2024/06/08 08:08:佐渡付近、M3.7、最大震度1、深さ10km、290km
◎セキチク(ナデシコ3号)
・2024/06/07朝:2輪開花
→2024/06/07 21:35:宮城県沖、M3.8、最大震度2、深さ40km、384km
・2024/06/08朝:1輪開花
→2024/06/08 08:08:佐渡付近、M3.7、最大震度1、深さ10km、290km
◎シロバナネムノキ
・2024/06/07 22:00:4輪開花
→2024/06/08 08:08:佐渡付近、M3.7、最大震度1、深さ10km、290km
・2024/06/08 17:00:3輪開花
◎ヒネム
・2024/06/06 17:00:3号3輪開花
→2024/06/07 21:35:宮城県沖、M3.8、最大震度2、深さ40km、384km
→2024/06/08 08:08:佐渡付近、M3.7、最大震度1、深さ10km、290km
・2024/06/08 17:00:3号3輪開花
開花の翌日に関東圏で地震が発生することが多いが、規模が大きめの地震では2~3日くらいの遅延が発生することもある。