今日発表の黒潮の最新長期予測を見ると、黒潮大蛇行は継続する予想だが、渦が細長くなり、場合によっては渦がちぎれる可能性があるという。
実際にそうなった場合に、西日本沖で発生する地震に影響があるかどうか、過去の類似のケースから推測してみた。
■黒潮「長期」予測
まず、JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)のサイトにある最新の記事「2024年7月24日までの黒潮「長期」予測(2024年5月23日発表)」を見てみる。
「2024年7月24日までの黒潮「長期」予測(2024年5月23日発表)」
黒潮大蛇行は継続するが、東西幅が広い形から東西幅の狭い形に変化すると予測しているという。
まず下記の図が現状の黒潮の流路。
これが、1ヶ月後の06/24には下記のように細長くなる予測となっている。
その1ヶ月後には、大蛇行の渦がちぎれる可能性となっている。
■ちぎれた例
だが、これまで渦がちぎれる予測のあとで実際にちぎれたケースは多くはない。
その例として、渦がちぎれる予測の後で実際にちぎれた例を示す。
・2022/02/09~03/20頃:大蛇行の渦がちぎれる可能性
→2022/02/21~:実際にちぎれた。
自説では、黒潮大蛇行の渦の周辺では大地震の発生が抑制されるが、このように大蛇行の力が弱くなると、それなりの地震が起きる可能性がある。
この時には、以下のような地震が起きていた。
・2022/02/21 07:11:遠州灘、M5.0、最大震度2、深さ356km
・2022/03/09 15:52:八丈島東方沖、M4.4、最大震度1、深さ56km
上記の海流図の方で赤い○印を記したのが震源だった。
ただし、これらの地震が、大蛇行の渦の変化の影響で起きたかどうかはわからない。
■大蛇行が不安定に
その後の同じ年に、JAMSTECの予測で、また渦がちぎれやすく不安定になるとの予測が出た。
・2022/08/17~10/19:大蛇行は渦がちぎれやすく不安定
だが、実際は渦がちぎれることはなかった。
その期間に、黒潮流路の付近で下記の地震が起きていた。
上記マップに赤い丸印で震源を示す。
2022/08/29 21:19:奄美大島東方沖、M5.4、最大震度1、深さ68km
2022/10/02 00:02:大隅半島東方沖、M5.9、最大震度5弱、深さ29km
この場合も、黒潮の流路に何らかの関係がありそうな位置関係だ。
■南海トラフの可能性
では、記事タイトルにある、南海トラフ巨大地震の発生の可能性はどうだろうか。
元気象庁・岡田正実氏や私の説では、黒潮大蛇行が発生中は、渦の周辺では潮位や海水温の影響で、南海トラフ巨大地震の発生が「抑制」される。
そのため、知られている限りでは、黒潮大蛇行の発生中に南海トラフ巨大地震が起きたことはない。
これは南海トラフに限らず、大蛇行が発生中は、渦の周辺では大規模な地震が起きないことを過去データを用いて検証している。
ただし、震源が深いところの深発地震は黒潮大蛇行期でも直進期でも同様に発生する。
これも私の発見だが、前述の潮位の影響が及ばない深い震源では、どうも大蛇行の有無にかかわらずに地震が起きるようだ。
だが、そのような深発地震は被害を及ぼす可能性は低くなる。
■他の要因
現在は南海トラフ巨大地震が発生する可能性が低い別の要因としては、発生の「季節性」がある。
過去13回の南海トラフ巨大地震は、すべて7月~2月に起きていた。
特に12月が5回と集中している。
このような発生時期の偏りは、他のエリアの大地震では見られないことだ。
一つ懸念することは、78年ほど南海トラフ巨大地震が発生していないことだ。
例えば大きなひずみが溜まっているのに大蛇行で抑制されているとすれば、大蛇行が終息したとたんに、より大規模な地震が起きるのではないかということ。
だからといって、早く大地震が起きてひずみが解消されれば良いという考えは、人命がかかわっている巨大地震だけに、複雑になってくる。
■満月トリガー
今日05/23は満月で、トリガー期間に入ってから現時点では、まだ世界でそれほど大きな地震は起きていない。
前述の歪みという点では、どんな予測にも当てはまることで、月齢などもトリガーとなる可能性はあっても、実際は大きな地震が起きずに終わることもある。
5月は満月を過ぎてもずっと天体配置や太陽フレアなどで要注意期間が続くと考えておいた方が良いだろう。
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