5月になって葉の開閉や開花で地震前兆を示す樹木の葉が生えてきたが、今日はヒネム(緋合歓)が初めて1輪開花して、昨年までの観察に基づくと明日あたり関東圏で地震がありそうだ。
■ヒネム開花
まず、ヒネムはあまり知られていない樹木のため、基本的データを示す。
◎ヒネム
・学名:Calliandra eriophylla
・英名:fairyduster
・和名:緋合歓
・別名:ベニゴウカン、カリアンドラ
・科名 / 属名:マメ科ベニゴウカン属
・原産:メキシコなど熱帯アメリカ。
・開花期 4~11月
・落葉期:12月~4月
・耐寒性:冬の寒さにはやや弱い。
・耐暑性:強い。
・高さ:100~150cm
・1号:2022/09/01:メルカリで苗を1500円位で購入。高さ40cm。
・2号:2023/06/13:Amazonで苗を1570円で購入。高さ40cm。
1号は葉が付かず、もう終わりかもしれない。
植物の育成状況などについては、Instagramサブアカ @noya_momose の方で報告している。
数日前から5輪ほど蕾ができていたが、1輪の蕾が膨らみ、夕方に開花と言える状態になった。
■ヒネム前兆事例
以下に、昨年の地震前兆事例を示す。
(行末は小平市から震源までの距離)
・2023/11/07夜:1輪開花
→2023/11/08 14:51:福島県会津、M2.7、最大震度1、154km
→2023/11/08 22:51:茨城県沖、M3.7、最大震度1、154km
・2023/11/09夜:1輪開花
→2023/11/10 10:00:神奈川県東部、M4.2、最大震度3、26km
→2023/11/10 19:27:千葉県東方沖、M3.2、最大震度1、128km
・2023/11/16夜:1輪開花
→2023/11/18 02:25:茨城県沖、M3.5、最大震度1、118km
・2023/11/18夜:1輪開花
→2023/11/19 08:00:茨城県南部、M3.0、最大震度1、49km
→2023/11/19 20:57:相模湾、M2.8、最大震度1、80km
→2023/11/19 21:41:相模湾、M2.7、最大震度1、80km
・2023/12/07夜:1輪開花
→2023/12/08 03:53:千葉県北西部、M3.7、最大震度1、56km
・2023/12/12夜:1輪開花
→2023/12/13 11:02:茨城県北部、M3.2、最大震度1、130km
・2023/12/16夜:1輪開花
→2023/12/17 00:47、福島県沖、M3.7、最大震度1
→12/17 16:57:東京湾、M3.6、最大震度1、51km
このように、夜間に開花すると、大体は24時間以内に関東圏で地震が起きる。
多くの場合、翌日の午前中に関東内陸の近場が震源となる地震が起きている。
距離的に近場ということもあるが、内陸が震源となるという点が重要かもしれない。
ヒネムはネムノキ系の樹木の中でも非常にレアであり、中々出回っていない。
今後は、シロバナネムノキ、ネムノキ、エバーフレッシュ、オジギソウといった草木も葉の開閉や開花で地震前兆現象の観測ができるようになる。
その多くは、地震その相関が事実であるとすれば私の発見ということになるが、まだ検証中で今後も観測が必要となる。
今後も秋までは、このような観測で忙しくなるだろう。
※植物地震前兆研究の先駆者・鳥山英雄氏のこの本は、この研究を行うには必読。
Amazonで古書が笑うほど安く出回っているものもあり、本の価値がわかっていないと思えてくる。
【Amazon】『ネムの木は地震を予知する (ゴマブックス 508) 』