【東日本大震災】『3.11 大津波の対策を邪魔した男たち』~なぜ国民は原発政策に騙され続けるのか?第二のフクシマが起きてからでは遅い

2024/03/11

原発 東日本大震災

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東日本大震災の発生から今日で13年ということで、まず第1弾として、最近購入した本を紹介するとともに、同時に発生した福島第一原子力発電所事故を振り返り、原子力ムラと呼ばれる「原子力マフィア」の功罪と、メディアや国民が如何にスルーしてきたかを訴える。

■大津波の対策を邪魔した男たち

今日で2011/03/11に起きた東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)から13年経った。
これは、関連する記事の第1弾として書く。

まず本の紹介だが、1年前に発行された書籍を先日購入した。

『3.11 大津波の対策を邪魔した男たち』、島崎邦彦、青志社

東日本大震災から13年目の今日読み始めようと決めた。


本の帯には、こうある。

「内部から大津波地震を告発した地震学者が告発!! きちんと対策すれば、福島原発の事故は防げ多くの人たちが助かった。しかし東京電力と国は、対策を取らなかった。いったい、何があったのか?なぜ、そうなったのか?そして、いまも状況は変わっていない」

帯の後ろ。

「まわりで、おかしなことが起こっている。それはわかった。
今思えば、まわりに多くの原発関係者がいた。その人たちは何が起こっているかを、わかっていたと思う。が、声をあげた人はわずかだった。その声は多くの人には伝わらなかった。もし私が背後の動きを察することができたらと、本書を書き終えてから想像する。結局、何もできなかったかもしれない。
大事なことは声をあげること、広く声を伝えること、そしてみなで支えることだ。本書がその一助になれば、これにまさる喜びはない
島崎邦彦」

■スルーされる原発ネタ

まだこれから読むところで、詳細は書けないが、東大名誉教授で元日本地震学会会長の人物がこのような問題作を世に問うことは、只ならぬ決意あってのことだろう。

下記の場所に、昨年の東京新聞の書評がある。


これまでの経験でわかるが、SNSで原発ネタをシェアすると、完全スルーされる。

もしかして、支持政党に忖度して??
それとも、原発の危険性に関する知識が足りない???

メディアが原発ネタをスルーするのは、ご承知の通りで「原子力ムラ」の存在がある。

名前を出せば誰もが知っている広告代理店が、原子力ムラの重要な存在だとわかれば、すべては納得が行く。

まさか、こういうことを知らない日本人は殆どいないだろうけれど、一応書いておく。
元日の能登半島地震で、震源となった珠洲市には、かつて原発設置が計画された。

■「日本の終わり」は免れた?

1976年、関西・中部・北陸の電力3社が構想を発表した。
関電が高屋地区に、中部電が寺家(じけ)地区に大型原発を建てる計画だった。

だが、住民らが反対運動を展開したことにより、結局実現せずに計画は凍結された。

珠洲市高屋町は、能登半島地震の震源から僅か2~4kmのところにある。


下記の記事にあるように、高屋地区の大半の家屋は倒壊した。


ここに原発が設置されていたら、福島以上に大規模な原発事故が起きていただろう。
大げさな表現ではなく、場合によっては「日本の終わり」に近い大惨事の国難になっていたのではないか。

■原発事故の祈り

3.11の原発事故が起きるずっと前から、私は原発には大反対だった。

大震災の年に結婚する前までは、「聖地巡礼」と称して内外の聖地を頻繁に巡礼させられた。
「させられた」というのは、行先は必ず後ろの存在に「お伺い」を立てて決まり、自分の意思ではないからだ。

2005年には、福島聖地巡礼となり、その行先に福島第一原子力発電所と福島第二原子力発電所のすぐ近くの神社などがあり、その意味するところを察したものだった。

「祈りの目的」もダウジングで尋ねるが、その時は「原発事故を防ぐため」も指示された。

そして6年後に実際に原発事故が起きて、落ち込んだものだった。
自分の祈りが足りなかったのではないか…などと考えた。

■関連書籍

以下に、私がこれまで読んできた原発関連の書籍を挙げておく。
冒頭の『原発洗脳』は、なぜ日本に原発が導入されたのか、そして国民がどのように「洗脳」されてきたかが理解できる重要な本だ。


『原発洗脳 アメリカに支配される日本の原子力』、苫米地英人、日本文芸社

『原発・正力・CIA: 機密文書で読む昭和裏面史』、有馬哲夫、新潮新書2008/02/18

『原発を終わらせる』、石橋克彦、岩波新書、2011/07/21

『なぜ日本は原発を止められないのか?』、青木美希、文藝春秋、2023/11/17

『騙されたあなたにも責任がある 脱原発の真実』、小出裕章、幻冬舎、2012/04/12

『改訂版 これから起こる原発事故〜原発問題の専門家から警告 (別冊宝島) (別冊宝島1469)』、2007/09/10

錚々たる大手出版社もこの手の本を出していることに、少し安心感を覚える。

■第二のフクシマ

他に、この記事では「原発反対の著名人たち」についても書こうと思っていて、アイキャッチ画像に載せたが、余裕がなくなった。
関心がある方は各自で調べてみてください。
芸能界で干されることを怖れない、勇気ある人々です。


宮崎駿監督と吉永小百合さんについては、下記の1月の記事で書いている。

◎【能登半島地震】宮崎駿監督が原発を痛烈に批判「原発は爆発するんですよ」~吉永小百合さんも地震と原発について同様だった


他にも、吉川晃司さんは吉永さん同様にキナ臭い安倍政権を真っ向から批判したり、間違っていることはハッキリ言う男気がある人のようだ。


そして、故・手塚治虫氏。
戦争に嫌悪していたことは知られているが、原発に関しては鉄腕アトムが原子力エネルギーで動くことから、初めに原発ありきの人と誤解されてきた。

だが、実際は生前に「原発に反対です」と主張していた。
そのあたりのことは、下記の記事を読めばわかる。


最後に、これだけは書いておきたい。
今の自民党政権が続く限りは、原発ゼロなど無理だろう。
つまり、いつか「第2のフクシマ」が起こり得るということ。





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