今日02/26に愛媛県南予でM5.1・最大震度4の地震が起きたが、この地震は国土地理院が公開した1月のGPSによる地殻変動データから、予測範囲内だった。
また南海トラフ巨大地震が気になるところだろうが、その点も解説しておく。
■愛媛県南予
地震の詳細は以下の通り。
前回、5日前にも同震源域で下記の地震が起きた。
2024/02/21 18:27:愛媛県南予、M3.9、最大震度3、深さ40km
■GPSデータが示していた
この5日前の記事で書いたが、私が発行しているnoteマガジン『大地震・災害前兆ウォッチマガジン』で、2月版の「地震予測中情報」から、国土地理院公開のGPSによる地殻変動によって、地震発生の可能性がある地点を指摘していた。
この地殻変動マップに、5日前と今日の地震の震源を書き入れた図を以下に示す。
ここで、矢印が大きいほど地殻変動が大きいことを示し、その方向も示している。
このようなデータから、近く地震が発生する地点を明確に示すことは難しいが、およその予測はできる。
それでも、今後もまだ地震が続くかどうかを判断するのは、難しいだろう。
■南海トラフの前兆?
5日前の記事で書いたように、「M3クラス程度で終わらない可能性の方が高いかもしれない」というのがその通りになった。
では、この地震が南海トラフ巨大地震に繋がるものかというと、短期的にはその可能性は低いだろう。
では、長期的な前触れの可能性はどうだろうか?
1944/12/07の昭和東南海地震(M7.9)と、1946/12/21の昭和南海地震に先だって、愛媛県の内陸で地震が起きていたかどうかを調べてみた。
すると、過去に1919年以降の約105年間で、M5.0以上の地震は7回しか起きていない。
さらに、M6クラス以上の被害地震となる地震は、歴史を通じて起きたことは知られていない。
また、前述の昭和東南海・南海地震の前兆だったと思われるような時期には、起きていなかった。
ただし、現在は京都など西日本の内陸で地震が多発しているので、南海トラフ以外で大きな地震が起きる可能性は考えておいた方が良いかもしれない。
今日の地震は、伊方原発から僅か30kmほどの近距離で起きていた。
下記のInstagramでも書いているが、能登半島地震では、珠洲市で建設計画があった原発設置を住民が反対運動で止めたことは賢明だった。
そうでなければ、「日本終了」となっていたかもしれない。🙏