昨日01/01 16:10に発生したM7.6・最大震度7の能登半島地震では、ネット上で「人工地震」説が拡散されているとNHKが報道するほどで、かなりの騒ぎになっているようだ。
だが、もし本当に人工地震ならば、昨日の記事でまとめたような各種の地震前兆現象は誤りであり、また予測していた人物も「陰謀に加担」していることになり、ハチャメチャになってくる。
■「人工地震」??
いま「X」で、「人工地震」ツイートが拡散されている。
Yahoo!JAPANリアルタイム検索を見ると、今日17:00台で約7千件もツイートされていた。
この件は、19時のNHKニュースでも取り上げられていた。
東日本大震災の際にも、同様の説が拡散されていた。
能登半島地震が「人工地震」だと主張して不安をあおる根拠のない情報の他に、原子力発電所や避難所の状況などについての誤った情報が広がっているという。
Xでこのようなフェイク情報が拡散されやすいのは、一つには情報の真偽を検討する余裕がなくリツイートするためだろう。
■前兆現象と予測
能登半島地震は人工地震だと主張する人々にとって、地震前兆現象など「あってはマズイ」ものだろう。
だが、昨日の記事で書いたように、この地震では下記のような地震前兆と地震予測があった。
・GPSデータ地殻変動
・「異常震域」を伴う深発地震
・トカラ列島近海の群発地震
・百瀬の耳鳴り体感
・秋田県沿岸北部で内陸地震
・ハムスター異常行動
・西日本で「二重の虹」
・大気ラドン濃度
・天体配置
・太陽フレア:西マサヤさんの直前の予測
上記のうち、冒頭のGPSについては、まだ紹介していなかった。
今日のNHKニュースでも取り上げられていたものだ。
■GPS変動
国土地理院が人工衛星のデータを解析した結果、石川県の輪島市西部で地殻変動が最大でおよそ3mに達していることがわかった。
GPSの変動は上下変動と水平変動があり、下記のNHKニュースからの図は水平の変動だ。
図にあるように、震源から西方の輪島市で観測点が西へ約130cm変動したのが最大だった。
この1件だけでも、巷の「人工地震」説は即論破。
上記のNHKニュースの先生が「人工地震であることは考えられない」と語っても、その根拠が曖昧な嫌いがある。
だが、GPS説を示せば相手は一発で黙りそうだ。
いわゆるフェイク説というのは、Xなどで考え無しにリツイートする方も「同罪」的な責任があるだろう。