1/7のYahoo!ニュースで、元日の能登半島地震の前夜に富山県で撮影された「ピンク色の空」が紹介されていて、大地震の12時間ほど前だっただけに、地震前兆だったのではないかとネット上で噂されているが、その可能性について検討してみたい。
■赤く染まった空
問題の写真は、2024/01/07 12:00配信のYahoo!JAPANニュースの記事上のもの。
「saita」というブログの記事がそのまま掲載されている。
下記の写真は、このブログ主の女性が、実家の富山県で2024/01/01 01:00頃に撮影したという。
元のブログはこちら。
富山県といっても東西に広く、そのどの位置で撮影されたかはわかっていない。
撮影場所にもよるが、だいたい北の方角に向けて撮影されたようだ。
「地震が起こる12時間ほど前」とあるから、04:00前後に、富山県から石川県方面に向けて撮影された空の写真だ。
■朝焼け?夕焼け?
撮影時刻と撮影の方角からして、朝焼けではないと思われる。
一般に、夕方の空がピンク色になることは気象学的に説明できる。
たとえば台風の前後には空気中の水蒸気が多くなるために、このような色になることがある。
だが、この日の写真は時間的には朝焼けでも夕焼けでもなく、また太陽が全く登っていない深夜の時間帯で、そのような条件はなかった。
阪神・淡路大震災の前兆現象を集めた『前兆証言1519!』でも、多数の空の異常の写真を集めた中で、このようなピンク色に染まる空は見当たらない。
先ほどまた地震が発生したなどで、これ以上の検討は後日ということにしたい。