今日01/21早朝にブラジル北西部でM6.6の地震が発生したが、普通の地震ではなく深さが614kmもある超深発地震で、この震源域でこのような地震が起きると、その後に世界でM7クラスの地震が続くことが非常に多く、注意が必要となる。
■M6クラス集中
通常、地球の裏側のブラジルで大きな地震が起きても、日本では注目されることはなく、報道でも、ただ地震が起きたが津波発生の恐れはないと伝えるくらいだ。
ただ、少し地震の知識がある人ならば、これだけ深発地震だと、何かしら日本周辺に影響があるかもしれないと考えるかもしれない。
今日はこれまでにM6クラスの地震が3回起きていた。
2024/01/21 00:48 UTC:マリアナ諸島、M6.1、深さ184km
2024/01/21 06:31 UTC:ブラジル北西部、M6.6、深さ614km
2024/01/21 07:09 UTC:インド洋、M6.2、深さ10km
問題は、うち2つが深発地震で、特にブラジル北西部は深さ614kmと超深発地震の部類となる。
ブラジル北西部とインド洋の地震は、ほぼ地球の裏表で同時期に起きていた。
ちなみに過去に世界で発生した最も深い震源の地震は、2015年5月に小笠原諸島西方沖で起きた地震で、深さが751kmだった。
だが普通は深さ700kmまで達することはない。
■1年に1回程度
1900年以降の約120年間で、M6.0以上且つ深さ600km以上の地震は132回で、124年間で平均して1年に約1回ほどしか起きていない。
このような深発地震が起きる場所は決まっていて、環太平洋火山帯の西側と、南米大陸の北側あたりに集中している。
■ブラジル北西部の超深発地震
今日の地震の震源域付近では、M6.0以上で且つ深さ600km以上の地震が過去に集中して起きていた。
そこで、これらの地震発生から1ヶ月以内に世界でM7.0以上の地震が起きた事例を調べると、16回中8回で起きていた。
つまり、2回に1回の確率で、ブラジル北西部の超深発地震から1ヶ月以内に世界のどこかでM7.0以上の地震が発生する可能性があることになる。
1ヶ月以内に発生した地震のうち、1回は1961/08/19の北美濃地震(石川県加賀地方、M7.0、最大震度4)で、4人の犠牲者が出た被害地震となった。
正に元日に能登半島地震が起きた震源に近い石川県だ。
この時は、ペルーと加賀地方で同日にM7クラスの地震が起きていた。
今回は、1ヶ月以内くらいに能登半島地震の余震的な大規模な地震を含めて、日本周辺で大きな地震が続く可能性を考えておくべきだろう。
直近では01/25の満月が5日後に控えていて、静穏化している関東も油断はできない。