今日12/24 13:59に伊豆大島近海でM2.7・最大震度1の地震が発生して、大した規模ではなく通常はスルーするが、昨日の夕方に近所で「筋雲」を撮影していて、これが地震雲だったかどうかを検討する。
■伊豆大島近海M2.7
地震の詳細は以下の通り。
2023/12/24 13:59:伊豆大島近海、M2.7、最大震度1、深さ40km
■地震雲
次に、昨日の夕方12/23 16:19に、筋雲を見た。
花小金井駅前の西友の前から東方向に、南南東へ傾斜する直線の筋雲だった。
「地震雲」かどうか不明だったが、もしそうだとすれば、この筋雲が向かう相模湾方向で地震があるかもしれないと考えていた。
その結果が、翌日に起きた前述の伊豆大島近海M2.7だった。
観測地点から震源まで、約80kmの距離だった。
地図上で位置関係を検証すると、筋雲が向かっていたのは正にこの地震の震源方向だったことがわかった。
このように、方角が一致していて、またタイムラグ的にも地震前兆としてあり得るものだと判断する。
■地震雲の報告
ネット上などで「地震雲?」として投稿される写真のほとんどは、検証に値しないものと言わざるを得ない。
他の地震前兆現象全般に言えることだが、雲の状態・日時・場所などのデータが不十分であるため、検証以前の問題で、判断ができない。
少なくとも、私が報告しているような形でデータを揃えれば、第三者が地震雲かどうかの判定に役立つだろう。
■地震雲の研究
私はこれまで、「地震雲」とされるものに対しては慎重な態度を取ってきた。
一つには、前述のように地震雲の報告が曖昧で判断のしようがないものが多い。
また、地震雲の研究は、それだけに専念して研究するくらいの労力・時間・知識が必要となる。
そうは言っても、信頼できる人が少ないこともあって、今後は地震雲の研究にもこれまで以上に力を入れようと思っている。
そのためには、自分自身が観測を行い、自らデータを収集する必要があるだろう。
日課の散歩の際には、そういう観察をなるべく行うことにしたい。
※「地震雲」を肯定するにも否定するにも、この人の研究を通らなければ話にならないという鍵田忠三郎氏の古典的著書。
但し、「科学的研究」とは言えない独自の方法論に依っていて、その点で批判の余地が生まれるところだ。