12/04の『日刊ゲンダイ』で『「南海トラフ」巨大地震は確実に迫っているのか? 過去13回中「5回」が12月に発生』と題した記事があり、フィリピンなどで大地震が多発しているなかで南海トラフ巨大地震の発生が近づいているかどうかについて書かれているので検討したい。
■日刊ゲンダイ
12/04発行の『日刊ゲンダイ』に掲載された『「南海トラフ」巨大地震は確実に迫っているのか? 過去13回中「5回」が12月に発生』と題した記事について。
ここでは、下記の火山噴火と地震に注目している。
2023/12/03 17:40:マラピ山噴火、噴煙1500m
2023/12/02 23:37:フィリピン・ミンダナオ島沖、M7.6、津波
2023/12/04 04:49:フィリピン・ミンダナオ島沖、M6.9
そして、日本のX(旧Twitter)では、「南海トラフ」などがトレンド入りして注目が集まったとある。
まず、12/03の記事で下記のマップと共に解説した通りで、「フィリピン海プレート」に着目するのは自然の流れだろう。
■フィリピン-南海トラフ
この記事で、武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)は、これらの噴火・地震がフィリピン海プレートの活動が活発化していることの現れだと語る。
そして、南海トラフや首都直下地震のリスクが高くなることを示唆する。
また、過去の南海トラフ巨大地震13回のうち、5回が12月に発生していることに着目する。
これら13回のうち、すべては7月~2月に起きていて、3月~6月は全く起きていないという偏りがある。
過去のフィリピン→西日本の地震連鎖は確かにあって、下記の2つの時代を例として挙げる。
【エ】1707~1709年(3年間)
【噴火】1707~1731年:フィリピン、タール火山噴火(1707、1709、1715、1729)
【南海】1707/10/28:宝永地震、M8.4〜8.6
1707/10/29:宝永富士宮地震、M7.0、犠牲者4人。
【噴火】1707/12/16:富士山宝永大噴火、VEI5。
1946/11/02 23:04:フィリピン・ミンダナオ島沖、M6.2
1946/12/05 07:46:台湾、M6.7
【南海】1946/12/21 04:19:昭和南海地震、M8.0、犠牲者・行方不明者1,443人
■黒潮大蛇行
上記のように、南海トラフ以外でもフィリピンと日本(特に西日本)の地震・噴火連鎖は、フィリピン海プレートの活動からして説明できることだ。
ただし、自説では南海トラフ巨大地震は黒潮大蛇行の発生中は潮位の変化や海面水温の影響で発生が抑えられると考えている。
そして、現在発生中の黒潮大蛇行は少なくとも2024年2月上旬までは続くと予測されている。
2024年2月7日までの黒潮「長期」予測
このため、南海トラフ巨大地震は、それまでは発生の可能性が非常に低いと考えられる。
この私の説は、南海トラフ巨大地震だけでなく、黒潮大蛇行が発生する周辺の海域で起きる大規模な地震については同様のことが言えると過去データで確認できている。
ただし、深い震源で起きる深発地震は、どんなに規模が大きくても黒潮大蛇行の潮位などで防ぐことができず、いつでも影響を受けずに発生することがわかっている。
また、それ以外のフィリピン海プレート沿いの関東から西日本にかけては、しばらくは大きな地震に注意した方が良いだろう。
※子供用のビタミンDは液状になるが、日本では赤ちゃん用の「Baby-D」以外は殆ど流通がなく、輸入物を色々試して使っている。
インフルエンザだけでなく免疫力を上げて様々な病気のリスクを減らすことは常識。