11/17にフィリピン南島ミンダナオ島沖でM6.8の地震が発生したが、犠牲者や負傷者が出たようだ。
フィリピンあたりで大きな地震が起きた後では日本周辺でも地震が続くこともあり、過去の事例も紹介する。
■フィリピンM6.8
まず、昨日の地震のデータを再度載せておく。
2023/11/17 17:14UTC:フィリピン、ミンダナオ島南沖、M6.8、深さ78km
日本の気象庁発表はM7.2だが、フィリピンの政府機関火山地震研究所はM6.8と発表している。
震源は、フィリピン南島ミンダナオ島の南沖約27km。
■人的被害など
この地震による被害は、11/18午後時点で犠牲者が6人、負傷者が18人ほどとなっている。
下記のYouTubeニュース動画で、地震発生時のショッピングセンターで撮影された映像を見ることができる。
強い揺れによって、人々が叫び声をあげている。
映像はミンダナオ島のダパオ市内だと思われるが、震源から約140kmほどの距離で、東京からは新島あたりまでの距離と同じくらい。
■日本への地震連鎖
11月に入って、ネパール、パプアニューギニア、南インド洋などで被害地震を含む大きな地震が続いている。
過去の地震連鎖の傾向からすると、フィリピンあたりで大きな地震が起きた後ではフィリピン海プレート周辺の特に西日本で大きな地震が続くことが多い。
以下に、その例を示す。
凡例:【エ】エルニーニョ、【ラ】ラニーニャ、【大蛇行】黒潮大蛇行
【ラ】1924年春~1925年春(1.2年)
1924/04/14:フィリピン、ミンダナオ島、M8.3
1924/07/22:台湾花蓮沖、M6.9
1924/08/15:茨城県沖、M7.2、最大震度5
【噴火】1924/10/31:西表島北北東海底火山、VEI5
---【ラ】---
【エ】1941春~1942春(1年間)
1942/04/08:フィリピン、M7.6
1942/07/15:長野地震、M6.1、最大震度6、犠牲者5人。
---【エ】---
1948/01/25:フィリピン、パナイ島、M8.2、犠牲者70人。
1948/04/18:和歌山県南方沖、M7.0、和歌山県、最大震度4。
1948/05/25:四川省、M7.3、犠牲者800人。
1948/06/15:紀伊水道、M6.7、最大震度4。犠牲者2人。
1948/06/28:福井地震、M7.1、最大震度6、犠牲者・不明者3769人
【大蛇行】1953/07/09頃~1955/12頃(約2年6カ月)
【ラ】1954年春~1956/57年冬(3年間)
1955/03/31:フィリピン、M7.4、犠牲者440人。
【噴火】1955/06/25:ベヨネース列岩(明神礁)噴火
1955/07/27:徳島県南部、M6.4、犠牲者1人。
---【ラ】---
--【大蛇行】(1955/12)---
【エ】1972年春~1973年春(1.2年間)
1972/12/02:フィリピン、ミンダナオ島、M8.0
1972/12/04:八丈島東方沖地震、M7.2、最大震度6
---【エ】---
【正IOD】1994年夏~秋
1994/11/15:フィリピン中部・津波 - Mw7.1、死傷者200人。【三陸】1994/12/28:三陸はるか沖地震、M7.6、最大震度6、犠牲者3人。
2012/02/06: フィリピン・ネグロス島沖地震、Mw6.7~Mw8.7、犠牲者43人以上。
2012/02/26:茨城県沖、M6.0、最大震度3
2012/03/14:千葉県東方沖、M6.1、最大震度5強、犠牲者1人
2021/08/12:フィリピン・ミンダナオ島南沖、M7.1
【噴火】2021/08/13:福徳岡ノ場海底噴火で新島形成、VEI4
2021/08/14:オホーツク海南部、M7.3、最大震度3
2021/09/14:東海道南方沖、M6.0、最大震度3
【ラ】2021年秋~2023年冬(2月)
2022/07/27:フィリピン・ルソン島北部、M7.0、犠牲者5人
2022/08/07:北海島東方沖、M6.0、最大震度3
2022/09/18:台湾南部、M7.3、最大震度1
---【ラ】---
このように西日本で地震が続くことが多いが、必ず起きるというわけではなく、あくまでも可能性として捉えていただきたい。
■強烈耳鳴り
今日は起床時から強烈なセミ鳴き+金属音的な耳鳴りが続いている。
今のようにブログ執筆や研究に集中していれば忘れているが、耳鳴りについて書き出すと強く続いていることを思い出してしまう。
昨日は昼頃からばけたん点滅が集中していて、その後に今日02:25に茨城県沖でM3.5・最大震度1の地震が起きたが、この程度の地震で終わらないかもしれず、様子見したい。