先日11/20に大規模噴火したパプアニューギニアのウラウン火山は、過去データを調べたところ、過去の噴火でその後に環太平洋で大規模な火山噴火や日本を含めた大地震が続くことが多いことがわかった。
■ウラウン火山噴火
パプアニューギニアには67の火山があるが、ウラウン山はそれらすべての火山の中で最も標高が高い。
そして最も急峻な火山であり、パプアニューギニア地質調査所によると、国内にある6つの「危険度の高い」火山の1つとみなされている。
今回の噴火のタイミングを見ると、下記の通りで新月の7日後で、通常ならばそう警戒すべき時期ではなかった。
だが、下記にあるように、11/22に「近地点」があり、その1日半ほど前だったことも影響があったかもしれない。
【新】2023/11/13 18:27
【+7】2023/11/20 15:30：パプアニューギニア・ウラウン山噴火
【近】2023/11/22 06:01：近地点 369,818km
【-5】2023/11/22 13:47：バヌアツ、M6.7（M7.0）
【満】2023/11/27 18:16
そして上記にあるように、ウラウン火山から2150kmほど南東のバヌアツ諸島で2日後の近地点の直後にM6.7（M7.0）の地震が発生した。
■過去の大噴火
近年のウラワン火山の噴火後に、日本を含めた環太平洋で火山噴火や大地震が続いた例を以下に挙げる。
◎2000年
まず、2000年の噴火だが、この時も直後にバヌアツでM7クラスの地震が起きていた。
8日後に起きた鳥取県西部地震では、犠牲者は出なかったが負傷者182の被害地震となった。
【新】2000/09/28 04:53：
【0】2000/09/28 07:00～：パプアニューギニア・ウラウン山噴火
【+4】2000/10/02：トカラ列島近海でM2～M5クラス29回
【+4】2000/10/02 11:25：タンザニア、M6.5、深さ34km
【+7】2000/10/05 01:58：バヌアツ、M7.0、深さ23km
【-7】2000/10/06 13:30：鳥取県西部地震、M7.3、最大震度6強
【-6】2000/10/07 16:42：桜島南岳で噴火、噴煙5千m
【満】2000/10/13 17:53
◎2001年
【新】2001/04/24 00:26
【+6】2001/04/30：パプアニューギニア・ウラウン山噴火
【近】2001/05/02 12;38：近地点
【-7】2001/06/14：アラスカ、M6.5
【日】【S】2001/06/21 20:58：新月・皆既日食
【+2】2001/06/23：ペルー沖、Mw8.4、犠牲者138人。
【+5】2001/06/26：ペルー北沖、M6.7
この時も、新月から6日後だったが近地点の2日前と、近かった。
◎2019年
この時は日食と月食が続けて起きる要注意期間として、あらかじめメディアで警告を発していたが、実際に世界で大地震・火山噴火が続くことになった。
【-8】2019/06/26 07:00：パプアニューギニア・ウラウン山、準プリニー式噴火、噴煙19km
【-5】2019/06/29：マリアナ諸島、M6.7
【日】【S】2019/07/03 04:24：新月・皆既日食（南太平洋、南米等）
【+2】2019/07/04 14:46UTC：ストロンボリ火山、史上最大規模の噴火。
【+2】2019/07/04：イタリア・エトナ火山噴火。
【+2】2019/07/05：カリフォルニア州南部、M6.4
【+3】2019/07/06：カリフォルニア州南部、M7.0
【+3】2019/07/06：ニュージーランド付近、M7.1
【+5】2019/07/08：インドネシア、M6.9
【-5】2019/07/11：パプアニューギニア、M6.0
【-3】2019/07/13 09:57：奄美大島北西沖、M6.0、最大震度3
【-2】2019/07/14：オーストラリア、M6.6
【-2】2019/07/14：インドネシア、ハルマヘラ島南部、M7.3
【-1】2019/07/15 08:21：パプアニューギニア、M6.3
【月】2019/07/16：部分月食
【+6】2019/07/22：イタリア・エトナ火山噴火。
この時は、世界の名だたる危険な火山の噴火の連続もあり、やはりそうなったかと思ったものだった。
次に同様に月食・日食が続くのは、来年2024年9月となる。
直近で次のタイミングとしては、11/27 18:16に満月となり、スーパームーンなど特別な月齢はないものの、要注意な天体配置が月末まで続くために、個人的には注意すべきと考えている。
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