先週11/07(火)に発売された『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)11/16特大号で私が取材を受けてコメントを提供した記事「緊急レポート クマの凶暴化は巨大地震の前兆だ!」が掲載されたが、その記事全文が『アサ芸プラス』サイトに全文掲載されたので紹介する。
■アサ芸プラス
『週刊アサヒ芸能』は、なぜか2つのWebサイトがあって、過去に私が取材された記事が掲載されたのは、『アサ芸プラス』と『アサ芸ビズ』の2つのうちのどちらかだった。
自分でも違いがわかっていなく、前回の今年2月に発行された2023年3/2号「予知の専門家が教える 大地震のアブない前兆10」で単独取材された時には、『アサ芸ビズ』の方だった。
今回を含めて、過去に私がメディアで取材を受けた記事などは、私のWebサイト『百福.com』の下記のページで紹介している。
■今回の記事
先週号に掲載された記事は、今日11/14(火)に『アサ芸プラス』で、2分割で全文が掲載された。
内容は、今年国内で多発しているクマの出没および人的被害が、大地震の前兆である可能性について書かれている。
今夜は夕食後に寝落ちしてしまって、22:30に目覚めて時間がないので、以下に最低限の内容の補足だけをすることに。
■記事1
『緊急レポート クマの「狂暴化」は巨大地震の前兆だ!(1)相次ぐクマ被害は未来への警告なのか』
以下は私のコメント。
「実は2020年にもクマ被害が続出。9月から10月にかけて、新潟県や石川県、岩手県で63人が負傷し、2人が亡くなりました。それに符合するかのように同じ年の9月12日には宮城県沖でM6.2最大震度4の地震が、12月には青森県東方沖を震源とする最大震度5弱の地震が発生しました」
大阪大名誉教授で、宏観異常現象など地震前兆現象研究の先覚者だった池谷元伺工学博士(故人)は、著書「大地震の前兆〜こんな現象が危ない」(青春出版社)の中で、こう記している。
地震が起きるとき、すでに二週間近く前から、地殻の小さな破壊が起きている。このときに生じる電磁波を動物たちはキャッチして不安になり、それが異常行動となって現れるのだ。
では今年も大地震の前兆なのかというと、基本的にはブナなどのクマのエサの凶作のために、特に今は冬眠前の準備のために人里までエサを求めて来るという要因がある。
では、地震前兆現象の要素は全くないかというと、そうも断言できないかもしれない。
私はこうコメントした。
「注目すべきは、生息数が少ないとされる千葉県や茨城県でも目撃されている点です。今年9月2日に千葉県館山市から目撃情報が寄せられると、その3日後には同県北西部で2度の地震が観測されています。茨城県でも、常陸太田市でクマが目撃された翌日の9月29日、同県北部を震源とする最大震度3の地震が発生。これまでのデータから推測するに、クマが目撃されて1カ月以内に小規模の地震が、2カ月以内に大きな地震が発生する傾向があります」
更に、クマだけでなくイノシシ出没も多発していて、私はこうもコメントした。
「10月25日にはイノシシが千葉県の市街地に出没し、3人がケガをしました。江戸川を渡って埼玉県春日部方面へ移動しているという話も気になりますが、クマもイノシシも鋭い嗅覚を持っています。地震の前に、地中の岩石破壊で生じた電磁波が何らかの影響を与え、人に危害を加えるという異常行動に駆り立てている可能性は否定できません」
ここで、編集部がその後の千葉県のM3クラスの地震を挙げているが、これが前兆だったとは限らず、記事的には今後発生する地震の前兆である可能性があるだろう。
もちろん、地震前兆ではなかった可能性もあるが。
■記事2
『緊急レポート クマの「狂暴化」は巨大地震の前兆だ!(2)電磁気を感知する遺伝子が』
後編では、一般社団法人地震予兆研究センター主任研究員の山内寛之氏が、今回のクマ出没を地震の前兆と決めつけるのは早計だと語っている。
もっともなことだが、それでも過去の乳牛の地震前兆事例を紹介している。
以下は私のコメント。
「12年に環境省が九州のツキノワグマに『絶滅宣言』を出しましたが、以降、しばしば目撃情報が上がっています。22年1月5日には大分県大分市内でクマが目撃され、1月22日には日向灘でM6.6、最大震度5強の地震が起きました。あまり見かけないエリアでの目撃情報は特に警戒すべきでしょう」
九州はクマが絶滅したと環境省が宣言したあとも、クマの目撃が報告されることがある。
『クマ出没情報ブログ』サイトでは、昨年秋以降にクマ目撃報告が大分県と長崎県で3件ある。
もっとも、本当にクマかどうかは不明だが。
このサイトはSSL非対応で「保護されていない通信」となるため、URLは載せないでおく。
私のコメントの続き。
「警戒すべきは来年の春。今年のクマの大量出没の大きな要因は猛暑によるエサ不足と見られますが、そもそも猛暑の翌年は大地震が発生しやすいとも言われています。東日本大震災が発生した前年の10年は、当時、観測史上1位の猛暑を記録しました。地域によって異なりますが、クマが冬眠から覚めるのは3月から4月にかけて。もしも、まだ気温の低い2月頃にクマが目撃されたら大地震の前兆と疑うべきです」
これはあくでも可能性であって、通常のクマの出没が地震前兆だった可能性があるケースは、出没後1ヶ月~2ヶ月で地震が発生することが多い。
今日は時間がないのでこの辺にして、また補足すべきことがあれば明日以降に別記事として書くことにしたい。
私のnoteマガジン『地震前兆百科~サバイバルのための必須知識』では、様々な地震前兆現象を個々の有料noteで紹介している。
ここに収めた『【地震前兆百科】陸上の動物:クマ』で、過去の地震前兆現象の可能性があるクマ出没ケースを多数まとめている。