一昨日8/19未明に十勝地方南部の内陸で発生したM5.1・最大震度3の地震は、ひまわり衛星画像を確認したところ、『地震雲』らしき雲がはっきりと写っていたので、本当に地震前兆だったかどうかを検討してみたい。
■十勝地方南部M5.1
一昨日起きた地震の詳細は以下の通り。
2023/08/19 03:33:十勝地方南部、M5.1、最大震度3
■衛星画像
この地震の後で、何を思ったか、衛星画像を見てみた。
NICT提供の「ひまわり8号リアルタイムWeb」で過去の衛星画像を閲覧できる。
衛星画像など、長いこと見ていなかった。
一般に「地震雲」については、慎重な態度をとっている。
それは、過去の自分の失敗からの教訓などにも基づいている。
だが、肉眼で観測する「地震雲」よりも、衛星画像の方が、「誤認」の可能性が低くなると経験上考えている。
■前兆雲?
では、2日前の十勝地方南部M5.1の「前兆雲」はあっただろうか。
これについては、この記事の冒頭のアイキャッチ画像で、すでに「ネタバレ」してしまっている。
まず、順を追って画像を示していくことにする。
下記の図は、地震の1日半ほど前の、08/17 18:00時点の衛星画像。
まだ、全く何の兆候も見られない。
次は、1時間経った08/17 19:00時点のもの。
○で囲んだ部分で、兆候が見え始めた。
この筋雲が、3時間半ほど続いた。
その後、地震発生まで残り1日を割った04:40頃には、この筋雲の上層の一部に別の雲が被って来た。
一時的に上層の雲が晴れても、下層の筋雲はまだ残っている。
その後、上層に広範囲で雲が被り、下層の筋雲は消えたか、または見えなくなった。
■そして発震
■地震雲かどうかの判断は
南北に伸びる筋雲の南端が、ちょうど地震の震源となった。
そして、雲は十勝山脈に沿って南北に伸びていた。
では、そのような雲が十勝山脈に沿って頻繁に発生しているかというと、そうでもなさそうだ。
それならば、北海道の他の山脈地帯でも雲が出ていてもおかしくなさそうだが、まったく見られない。
やはり地震の発生との関係を考えたくなるが、そうはっきり断定するほどの材料は揃っていない。
比較的可能性が高いデータとして、今後の検討対象とすることにしたい。
■十勝地方南部で再度
※肯定するも否定するも、この本を通っておかなければ地震雲は語れない?
世界の「先駆者」であることに間違いはない。