さきほど07/29 19:34に栃木県南部でM4.4・最大震度3の地震が起きたが、これに先だって柿岡の小磁気嵐・大気ラドン濃度下降・TV画像乱れ・シロバナネムノキの葉の異常などの前兆現象が揃っていた。
■地磁気擾乱
まず、連日の記事で書いたように、07/26 12:00に茨城県・柿岡の気象庁地磁気観測所の「地磁気擾乱」データが久しぶりに「minor storm」(小磁気嵐)に達していた。
その後に昨日までに茨城県や千葉県の内陸で地震があって、これらも前兆だっただろうが、「本命」の地震がやっと起きた形となった。
2023/07/26 12:34:柿岡・小磁気嵐
2023/07/27 14:02:茨城県南部、M3.7、最大震度2、58km
2023/07/28 07:59:長野県南部、M3.7、最大震度1、130km
2023/07/28 17:33:千葉県北西部、3.3、最大震度1、62km
2023/07/29 19:34:栃木県南部、M4.4、最大震度3、88km
ここ小平市から震源までは約88km。
そして柿岡の地磁気観測所からは25kmほどの近場だった。
下記マップに、これまでの地震も示す。
昨日までの茨城県と千葉県の地震だけで終わるのか、それともまだ後続があるのかという判断は、地磁気データだけでは非常に難しい。
そこで、他の前兆類の観察が必要となる。
■シロバナネムノキ
植物の前兆現象類は、昨日の記事で書いた通りで、今日は顕著な現象は見られなかった。
2023/07/27 10:40:葉がダランと垂れていた。
→2023/07/27 14:02:茨城県南部、M3.7、最大震度2、58km
2023/07/28 09:40:葉がダランと垂れていた。
→2023/07/28 17:33:千葉県北西部、3.3、最大震度1、62km
2023/07/29 19:34:栃木県南部、M4.4、最大震度3、88km
植物の地震前兆は通常は地震の2日前までに起きるために、上記2件の異常が今日の栃木県南部の前兆でもあると考えるのは、それほど無理ではない。
■ラドン濃度など
また、うちの観測データ類では、ばけたん点滅、大気ラドン濃度の顕著な下降、今朝の7インチテレビの画像乱れがあった。
ばけたん点滅は昨夜に集中していたが、今日も午後に外出中に点滅していたかもしれない。
このように、ばけたんは常時観察していないと点滅を見逃すという点が欠点となる。
ラドン濃度は、昨夜の千葉県北西部M3.3以降に12から21時に10に下降したままだった。
こういう場合は再度地震が起きるかどうかの判断が難しいが、このケースでは低い値を維持していたのは地震前兆だったようだ。
このように、今回は様々な前兆類が起きていたものの、想定内といえるほど判断は容易ではなかった。
栃木県南部では、1919年以降にM6クラス以上の地震は全く起きていない。
むしろ関東の他の地域で地震が連鎖することを警戒した方が良いだろう。
※これは従来のものよりも虫が良く取れて良いが、家族が夜中に眩しいと嫌がって昼間だけ電源を入れている。何のため?日中でもそれなりに捕れるが。