トカラ列島で起きていた群発地震が一段落したら、今度は伊豆大島近海で群発地震が始まりそうで、そうなると2年前にも同じパターンがあって、その後に内外で海底火山噴火を含めて環太平洋全体が動いたので注意が必要だ。
■トカラ列島近海
トカラ列島近海では、今年05/11頃から群発地震が始まった。
そして断続的に続いていたが、先週あたりから有感地震の回数が減ってきた。
そして、これに交代するかのように、今日から伊豆大島近海で10:32時点までに6回の有感地震が起きた。
これが今後も続き群発地震となるかどうかは様子見とするが、そうなるならば、2年前にも同様のパターンがあった。
■地震・噴火・猛暑…
2年前の2021/04/09頃からも、トカラ列島近海で群発地震が始まった。
04/10にM5.3、最大震度4の地震が起きた後も、04/21頃まで260回以上の地震が続いた。
その後に、トカラ列島近海と交代するかのように、今度は04/21から伊豆大島近海で群発地震が始まった。
その後に何が起きたかというと、環太平洋で以下のような地震・火山噴火・気象現象が続いた。
【猛暑】2021年夏(特に北日本で記録的)
【負IOD】2021年夏~秋
【噴火】2021年07月13日:手石海丘海底噴火
2021/07/28:アラスカ半島沖、Mw8.2。
2021/08/12:フィリピン・ミンダナオ島南沖、M7.1
2021/08/12:英領サウスサンドウィッチ諸島、Mw8.1。
【噴火】2021/08/13:福徳岡ノ場海底噴火で新島形成、VEI4
【噴火】2021/08/14:西之島噴火。
2021/08/14:ハイチ地震、Mw7.2、死者700人以上。
このように、海底火山噴火が起きるくらいで、太平洋全体の地殻活動が活発化していた。
今回も同様になるとは限らないが、後述するようにカリフォルニア湾でM6.4の地震が起きたりと北米や南米も地震が多く、環太平洋全体で注意が必要だろう。
■カリフォルニアM6.4
今日は日本時間06/19 05:30にカリフォルニア湾南部でM6.4の地震が起きた。
震源はメキシコ沖になるが、津波は発生せず、また被害の報告もない。
■カリフォルニア地震連鎖
以下に、過去にカリフォルニア湾付近で大きな地震が起きた後で日本に大地震が続いた例を示す。
その前に、第一段階として日本周辺の方で地震が起きた例もある。
・1906/03/16 22:43UTC:台湾・梅山地震 M7.1、犠牲者1258人
→1906/04/10 21:22UTC:カリフォルニア湾南部、M7.3
→1906/04/14 台南塩水地震:M6.6、犠牲者15人
→1906/04/18 13:12UTC:サンフランシスコ地震、M7.9、犠牲者3千人
・1923/08/28 23:15UTC:カリフォルニア湾・Sinaloa沖、M6.8
→1923/09/01 11:58:大正関東地震、M7.9、最大震度6、犠牲者・不明者約10万5千人
・1931/01/17 02:50UTC:カリフォルニア湾中部、M6.7
→1931/02/20 14:33:日本海北部、M7.2、最大震度3
→1931/03/09 12:48:三陸沖、M7.2、最大震度4
・1952/03/04 10:22:十勝沖、M8.2、最大震度5
1952/03/05 15:46UTC:メキシコ湾南部、M6.4
1952/03/07 16:32:大乗寺沖地震、M6.5、最大震度4、犠牲者7人
・2010/10/21 17:53UTC:メキシコ湾南部、M6.7
→2010/11/30 12:24:小笠原諸島西方沖、M7.1、最大震度3、深さ494km、津波60cm
・2013/10/19 17:54UTC:カリフォルニア湾南部、M6.6
→2013/10/26 02:10:福島県沖、M7.1、最大震度4
このように、シーソーのようにカリフォルニア湾と日本・台湾で地震が連鎖することが多い。
特にサンフランシスコ地震の4日前の台湾の被害地震や、関東大震災の4日前にカリフォルニア湾で起きていたとなれば、「たまたま」という訳には行かない。
しばらくは日本付近でも大きな地震が続く可能性を考えておくべきだろう。
※コバエがすごくて、電撃式殺虫器のほかに、このような粘着式ハエ取りも買った。