今年は5月に早くも大型の台風2号が発生したが、台風の後には地震が発生しやすいと考える専門家が多く、また私は台風の進路によって地震を予測することがある。
そのあたりのことを過去記事と共に紹介し、また今回の台風2号で地震予測できる要素があるかどうかを検討する。
■地震と台風・気圧・気象
地震と台風の関係については、10年ほど前から研究を始めていた。
そして過去事例を調べるうちに、「台風はその後に地震の震源となる地点を『迂回』して進むことがあるのではないか」と考えるようになった。
そして、その初期段階で見つけたのが、2014/10/06 14:04UTCにサイパン島で起きたM5.9の地震だった。
上記の図のように、この地震が起きる1週間ほど前に、2014年台風18号が震源となる付近を通過していった。
それは、まるで1週間後に地震が起きる地点を「避けて」通って行ったかのような進路を取った。
このあたりに関連して、10年前のブログ記事で、地震と気象・台風・気圧の関係について地震関連の研究者の意見をまとめている。
昨年10月に、その記事を再掲しているので、まずそちらを読んでみてください。
下記の記事で書いているうちで、「低気圧の進路と震源」の項で紹介している、横浜信玄氏の説に、私は影響を受けて研究を始めたと思う。
影響を受けたというのは、その方法論よりも、むしろ「気圧」に着目するという点だった。
そして、その後に前述のサイパン島の地震などの事例が見つかった。
■台風2号は?
では、今回の台風2号では、そのような近い将来に地震が起きそうな怪しい挙動を取ったところがあっただろうか。
あまり顕著とは言えないが、沖縄県を通過中に、ちょっと怪しいなと思うような進路を取ったことがあった。
奄美大島のあたりを通過する際に、若干南へ進路を取ったようだった。
ちょうど、その北方のトカラ列島近海では、群発地震が発生している。
ただ、実際に迂回していたとしても、ほんの僅かな進路変更であり、これは通常の気圧変化によって台風の進路が変わることで説明できるかもしれない。
過去の事例で、一つ台風が挙動不審な進路を取った後で地震が起きた例を示す。
2016年台風16号が東日本の大平洋沖を通過中に、2016/08/21に突然進路を90度ほど変えて進んで行った。
その翌日、そのまま直進していれば通る宮城県沖で、M5.3・最大震度3の地震が起きた。
同日のその前には、三陸沖でもM5.4の地震が起きていて、台風16号はこの2つの震源をすり抜けるように進んでいった。
この場合は台風が通過した翌日に地震が起きたが、規模が大きい地震だと数ヵ月後に起きることもあるという前提で調べている。
このような法則性があることに確信を持っているわけではないが、もし事実であれば、日本で多発する台風には、その後の地震発生を予測するために役立つというメリットもあることになる。
■関東圏で地震に注意
こう書いているうちに、直近で地震前兆が揃ってきて、関東圏で地震がありそうだ。
上に書いたように、朝からばけたんが以上に多く点滅していて、またナマジーも昨日の昼から4回警告を発していて、まだ対応する地震が起きていない。
19:35に浦河沖でM5.1・最大震度3の地震が起きたが、これはちょっと遠いので、より近場で強めの地震が起きるかもしれない。
※掛川市民ががんで亡くなる人が少ないのは深蒸し茶のおかげだといわれていて、私も愛飲している。
普通の煎茶とは味が根本的に異なるので注意を。