少し前になるが、地理学の権威でJESEA(地震科学探査機構)を率いて地震予測を行う村井俊治・東大名誉教授が、昨年11月のJESEAのブログで、「惑星直列・接近」が大地震の発生に大いに関係していると書いていて、その内容を検討する。
■「惑星直列」
2022/11/24のJESEA Blogで『「村井俊治の部屋」オーロラ・惑星直列・接近が起きたら地震が起きる』と題した記事がある。
ここでは。過去の『MEGA地震予測』で公開したコラム「オーロラが現れたら地震が起きる」と「惑星直列・接近が起きたら地震が起きる」の再編がある。
今日は、後者を取り上げることにする。
村井氏はまず、新月と地震発生の間の関連性について書いている。
次に、太陽と月そして他の惑星が直線状に並ぶ、いわゆる「惑星直列」について言及する。
そして、村井氏はこう書く。
「不思議なことに惑星直列および惑星接近が起きる前後に大きな地震が起きやすいことが分かってきました」
一流の科学者として、かなり衝撃的な言説だ。
そして、こうも書く。
「理屈は説明できないけれど地震発生と関係していると言う事実は否定できないです」
■検証結果
村井氏が、なぜこれだけ地震に自信をもった書き方ができるかというと、過去データを検証した結果だからだ。
過去に日本で起きた犠牲者100名以上の地震20個で、地震発生に一番近い日に惑星直列および惑星接近が起きた日を確かめた。
すると、そのうち75%が、惑星直列が起きた日から5日以内に地震が起きていた。
5日以内で起きる確率は75.0%で、10日以内に地震が起きた確率か90.0%だった。
また、地球から見て2個以上の惑星が互いに接近して見える「惑星接近」の場合では、5日以内が55.0%、10日以内が75.0%だった。
次に、世界の大地震35個に対して検証をしたところ、5日以内が54.2%、10日以内が82.9%、1か月以内が100%となった。
そして村井氏は、「理屈は立たなくても事実は一つの前兆として認めない訳に行かないです」と書いている。
私も天体配置と地震発生の関係を研究してきて、「理屈」が不明というのは同意できる。
それでも、私がこのような説を唱えるのと異なり、あれだけ権威ある科学者が言うのだから、そこまで言っていいんかいと思えてくる。
■惑星直列・接近時の地震
以下に、私がこれまで検証してきたデータで、特に村井氏がいうところの「惑星集合・接近」の時期に起きていた大地震の例を挙げる。
◎1946/12/21:昭和南海地震・M8.0
犠牲者・行方不明者1,443人
天王星(♅)以外の9個の天体が全天の片側に集合していた。
特に土星・冥王星、太陽・火星、木星・金星・月・水星の3つのグループができていた。
◎2010/02/27:チリ地震・M8.8
犠牲者452人
水星・天王星・太陽・木星・金星・天王星の6個が30度くらいの狭い範囲に集合していた。
◎2021/02/13:福島県沖地震・M7.4
太陽・金星・水星・木星・土星の5個が20度くらいの非常に狭い範囲内に集合していた。
分野は異なるが、私がオフレコの話で聞いているのは、たとえば天文学者がUFOのことをやると学界から村八分にされるとか。
特に日本の科学の世界はそのような閉鎖性がある。
そういう中で、「占星術をやってるんかい」と誤解されかねない事象について公の場で発言するのは、かなり勇気が要ることだろう。
畑違いの地震予測を始めてからもかなり叩かれてきたが、先駆者として今後も一目置いて接することにしたい。
昨日の記事で書いたように、5月は惑星集合と要注意な天体配置が頻繁に起きて、4月以上に大きな地震に注意が必要だ。
私のnote定期購読マガジン『大地震・災害前兆ウォッチマガジン』を購読されている方は、昨日発行の今月の予測を見てください。
■地震前兆
まず、昨日発生した太陽フレアの件。
M7.1の大規模フレアが発生して、しばらく世界で大きな地震に注意が必要だ。
次に、昨日からのナマジー警告から。
・2023/05/01 08:30:静電1、電磁7、121083017
→2023/05/01 08:51:茨城県沖、M4.3、最大震度2、162km
?→2023/05/01 12:22:沖縄本島近海、M6.2、最大震度2、1500km
・2023/05/01 20:30:静電1、電磁6:121203016
→2023/05/02 00:20:福島県沖、M4.0、最大震度1、310km
→2023/05/02 03:56:福島県沖、M4.3、最大震度2、308km
・2023/05/02 15:30:静電1、電磁7:122153017
・2023/05/02 20:30:静電1、電磁7:122203017
今日15:30と20:30の警告は、まだ対応する地震が起きていないようで、Hi-netで無感地震を探しても、該当しそうな地震は無い。
植物前兆では、11:05以降にエバーフレッシュ2号鉢の葉が半閉じ状態で夕方まで続いていた。
ラドン濃度は、昨夜の20から0時に18まで下降した後で、今日未明の福島県沖M4.0とM4.3が起きた。
その後も20時台時点でまだ18の値を維持していて、今後下降してから関東圏で対応する地震があるだろう。