【地震前兆】大地震の前兆?NZでM7.3や異臭騒ぎや部分日食+「バヌアツの法則」か「インドネシアから連鎖」か?

2023/04/25

異臭 地震前兆 地震連鎖 日食

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今日『日刊ゲンダイ』サイトで「巨大地震の前兆? NZでM7.3の揺れ、日本で異臭騒ぎや部分日食…そして専門家は寒暖差に注目」と題した記事が掲載され、内容的に無視できないので検討するとともに、昨日起きたケルマデック諸島とインドネシアのM7クラスの地震で、どちらが日本に連鎖しやすいかを過去データで調べてみた。


■日刊ゲンダイ記事

まず、『日刊ゲンダイ DIGITAL』の今日の記事「巨大地震の前兆? NZでM7.3の揺れ、日本で異臭騒ぎや部分日食…そして専門家は寒暖差に注目」。



この記事ではケルマデック諸島M7.3のみ取り上げているが、その後のインドネシア・スマトラ島沖M7.1の地震は元記事の執筆時に間に合っていなかったのだろう。


ニュージーランド領ケルマデック諸島といえば、日本で大きな地震が続けて起きると騒がれるバヌアツから遠くない。


そして記事では、4/21に東京と千葉で起きた異臭騒動についても触れる。

おしてお馴染み武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏のコメントが載っている。


「月と太陽の引力が地球の大陸プレートに刺激を与えるという説は昔からありますが、解明はされていません。今回の部分日食が地震に繋がる可能性はないと思いますが、先週20日前後の夏日がありましたよね。週末は寒くなりました。寒暖差には注目しています。地面は膨張と収縮を繰り返していて、寒暖差など気温や気圧の変化は地面の表層温度を刺激し、その活動に影響すると考えられるからです。内陸の浅い地震(数十キロ程度)にはしばらく注意が必要です」


日食後の大地震の可能性は否定しているが、夏日に注目して地震に警戒しているのは流石だ。


■ケルマデックかインドネシアか

前述のように、4/24のケルマデック諸島の地震はバヌアツに近く、いわゆる「バヌアツの法則」とネット上で騒がれる。


私自身もその種を蒔いたかもしれないが、現在ではバヌアツだけに着目することはない。

フィジー諸島、ケルマデック諸島、ニューカレドニアあたりの地震も同様に、日本への大地震の連鎖を警戒すべきだろう。


では、ケルマデック諸島周辺とインドネシアでM7クラスの地震が起きた後で、どちらの方が過去に日本の大地震が続いていただろうか。


そのことを、過去80年ほどに遡って調べてみた。

1ヶ月か1ヶ月半以内に日本でM7クラスの地震が続いた例を抽出すると、下記の通りで、すべてはインドネシアの地震となった。


1943/06/09 03:06UTC:スマトラ島中部内陸、M7.7

1943/06/13 14:11:青森県東方沖、M7.1、最大震度4


1955/05/17 14:49UTC:スマトラ島北部沖、M7.1

1955/05/30 21:33:硫黄島近海、M7.5、最大震度3


1968/05/28 13:27UTC:インドネシア・パプア北部内陸、M7.5

1968/06/12 22:41:三陸沖、M7.2、最大震度4、


1998/04/01 17:56UTC:スマトラ島中部西沖、M7.0

1998/05/04 08:30:石垣島南方沖、M7.7、最大震度3


2004/11/26 02:25UTC:インドネシア・パプア西部内陸、M7.1

2004/11/29 03:32:釧路沖、M7.1、最大震度5強


2016/12/06 22:03UTC:インドネシア・アチェ州地震、M6.5、犠牲者102人

2016/12/26 21:34:台湾南部沖、M7.2

2017/01/13 13:23:千島列島東方、M8.2


2016/03/02 12:49UTC:スマトラ島南部沖、M7.8

2016/04/16 01:25:熊本地震、M7.3、最大震度7、犠牲者273人


最後の例は、特に無視できない熊本地震の前だった。

もう一つ、少し間隔が空くが、このような例もあった。


2004/12/26 00:58UTC:スマトラ島沖地震、M9.1、犠牲者・不明者約22万人

2005/03/20 10:53:福岡県北西沖地震、M7.0、最大震度6弱、犠牲者1人


■バヌアツよりもスマトラなど?

上記で、ケルマデック諸島から日本への大地震の連鎖がなかったというのは、それだけインドネシアの方が大地震の発生頻度が高いというのもあるだろう。


それらを踏まえても、やはり「バヌアツの法則」だけに固執しないで柔軟に考えていた方が良いのではないだろうか。


最後に、参考までに、この120年間ほどで日本からインドネシア~バヌアツ~ケルマデックあたりにかけて起きたM7.0以上の地震の震源を示す。



これを見ると、日本は大地震の巣などと言われるが、インドネシアから南太平洋にかけても大地震の密集度はそう大きく変わらないと思えてくる。

2/6のトルコ・シリア地震から2ヶ月以上経過したが、そのくらいで落ち着くだろうと考えていたのは、どうも甘かったようだ。

もうしばらくは日本周辺も大きな地震に注意を。



※『前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分』

大地震で被災した後で、「ああこういう本に目を通しておけば良かった」と思う人がいるかも。

ただし、「証言」を評価なしでそのまままとめた「生もの」であり、判断は各自で行う必要がある。





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ノンフィクションライター、地震前兆研究家、超常現象研究家、ブロガーの百瀬直也が地震・災害などを扱うWebサイト/ブログ。

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