メルカリで買ったネムノキが届いて今後は2鉢で地震前兆の検証を行っていきたいが、これから春夏秋にかけて地震予知の検証を再開できるようになる前に、これまでの植物の「地震予知」の事例をまとめておく。
■ネムノキ
ネムノキは地震予知を行う植物として、オジギソウと並んで最も良く知られている。
昨年8月に購入したものが冬に葉と枝がすべて落ちたが、3月から少し芽吹いてきている。
だが、「地震予知」してくれるかどうか不安な点があるので、あらたにメルカリで買ったものを迎え入れた。
40cmくらいのものが送料込みで1400円だった。
ネムノキの地震前兆現象に関する科学的研究は、物理学者・植物生理学者で東京女子大学名誉教授の鳥山英雄氏(1924~)が世界的に知られている。
その研究の成果は、『ネムの木は地震を予知する』(ゴマブックス、1992)として出版されているが、残念ながら絶版で、Amazonで古書が最安値でも12000円ほどという手が出ない価格となっている。
このような絶版の貴重書は、私がブログで紹介する度に手軽に買える古書はどんどんなくなっていく。
もう1冊、『樹木・大地・地震―植物生理学と地球物理学の学際序説』という著書もあるが、書名で察せられるように、より固い内容の学術書だ。
■ネムノキの「地震予知」
鳥山氏の研究によると、ネムノキは2日前から地震前兆を示す。
具体的には、生体電位の変化という形で。
2日というのは様々な地震前兆と思われる現象で見られることで、ハムスター運動量や耳鳴りといったところもある。
ネムノキを使った地震前兆の研究は、昨年夏以降に2鉢を購入したが、成長が遅かったのと2号鉢はご臨終になったので、まだ思うように観察できていない。
これから1号と新たに購入した3号の葉が生えてきたら、本格的に研究を再開したい。
昨年の地震前兆事例としては、少ないが以下のような事例があった。
・2022/10/19 08:50:一部全閉じ
→2022/10/21 15:19:福島県沖、M5.0、最大震度5弱、248km
・2022/10/27 08:50:1号全閉じ。一部葉落ち。
→2022/10/29 05:56:福島県沖、M4.5、最大震度3、272km
私の研究でも、やはり2日以内くらいに関東圏で地震が起きるようだ。
現時点では、下記のように葉が閉じる現象だけわかっている。
◎ネムノキ:2022/08~
・昼間に葉閉じ
■オジギソウ
これまでネムノキ以外に研究してきた植物としては、まずオジギソウがある。
以前から地震前兆の検証を行いたかったが、植物に関しては素人で中々手が出なかった。
それが、植物を育てるのが好きなサルちゃんの影響で、2021年6月にオジギソウの種をまいて育て始めた。
その後に観察を続けて、以下のようなことがわかった。
◎オジギソウ:2021/06~
・昼間に葉閉じ
・一斉開花
もちろん、このような現象が実際に地震前兆現象であるかどうかは、より時間をかけた検証が必要となり、現時点ではあくまでも可能性として書いている。
■その他の葉閉じ系
その他に、オジギソウやネムノキのような夜間に葉が閉じる植物として、以下のようなものを観察している。
◎エバーフレッシュ:2021/09~
・昼間に葉閉じ
・夜間に葉が開いたまま
◎シロバナネムノキ:2022/06~
・昼間に葉閉じ
・数輪開花
◎ヒネム:2022/09~
・昼間に葉閉じ
・数輪開花
ネムノキは、数年経たないと開花しないということで、開花と地震発生の関係についての検証はまだできていない。
花の開花が地震前兆である可能性については、私以外では世界で着目する人がほとんどいないと思われ、葉の開閉の異常よりも慎重に研究を続ける必要がある。
この記事を書いたのは、植物が好きな人が自分も実験してみようと思うかもしれないということで、紹介してみた。