4/26にJAMSTEC発表の「黒潮親潮ウォッチ」の最新の長期予測によると、2017年8月に始まった黒潮大蛇行から渦がちぎれる可能性があるというが、実際にちぎれると南海トラフ巨大地震などの大地震の発生にどう影響するかを解説する。
■黒潮大蛇行
「黒潮親潮ウォッチ」の2023/04/26の「2023年6月28日までの黒潮「長期」予測」によると、約5年9か月目に入って観測記録上では過去最長となった黒潮大蛇行の渦がちぎれる可能性があるという。
ただし、たとえ渦がちぎれたとしても、その後にまた渦が結合して大蛇行は続くという予測となっている。
黒潮大蛇行の最新の状況としては、一昨日04/27時点の海流は下記マップの通りとなっている。
これが、1ヶ月後の05/28頃には、下記の図のような予測となっている。
このように、大蛇行の渦がAのようにちぎれて、渦がほとんど残らない状態となる。
だが、その後の予測では、上記の図のCの蛇行部分がちぎれた渦のAとつながり、新たな大蛇行の渦が発生するという予測となっている。
これらはあくまでも予測であり、実際には渦がちぎれないこともあり、たとえちぎれたとしても、その後の予測通りに再度つながることがなく、大蛇行が消滅するという可能性も全くないわけではないだろう。
■大蛇行と大地震
では、その非常に低い可能性として、万が一黒潮大蛇行が消滅した後では、どうなるか。
note定期購読マガジン『大地震・災害前兆ウォッチマガジン』の2022/07/21発行の「【2022/07/21】黒潮大蛇行と南海トラフ巨大地震発生の相関性が明らかになった~数万人が亡くなる前に」で、これに関する研究結果を発表している。
ただし、この月を購読していた人以外は読むことはできない。
この時は、1919年以降に「黒潮域」で発生したM5.0以上の地震を集計したところ、黒潮大蛇行が発生中に発生した地震は、期待値よりも遥かに少なかった。
これに対して、直進期(非大蛇行期)には期待値よりも多くの地震が起きていた。
このように、自説を裏付ける顕著な結果となった。
ただし、上記データでは、大蛇行期で起きた地震のうち、震源の深さ100km以上の地震は別に扱っている。
大蛇行期で起きた地震のうち、深さで選別しない場合はそう顕著な結果とはならないが、深さ100km未満の地震だけ扱うと、顕著な結果となる。
つまり、震源が深いところで起きる地震は、黒潮大蛇行の影響を受けにくいことが推測される。
このことは、元気象庁・岡田正実氏の説である、大蛇行発生時の潮位の高さが大地震発生を抑制するということを裏付ける結果ともなっている。
以上の結果で、黒潮大蛇行が南海トラフ巨大地震の発生を抑制するという自説に、それまで以上に自信が持てることになった。
この私や岡田氏の説が正しいとすれば、もし仮に今年前半に黒潮大蛇行が終息すれば、過去の南海トラフ巨大地震はすべて7月~2月に発生していたことも考えあわせると、今年後半に南海トラフ上の巨大地震発生リスクが高まるということになる。
■地震前兆
昨日04/29朝にエバーフレッシュ(アカサヤネムノキ)の葉が半閉じで異常が見られた。
その後に、下記のような地震が起きた。
・2023/04/29 10:10:2号半閉じ。
→2023/04/30 00:51:埼玉県秩父地方、M2.2、無感、32km
→2023/04/30 18:52:岐阜県美濃東部、M3.7、最大震度3、208km
→2023/04/30 21:21:千葉県東方沖、M4.2、最大震度1、142km
次に、昨日からのナマジー警告と対応すると思われる地震は、以下の通り。
・2023/04/29 05:30:静電1、電磁7、118053017
→2023/04/29 16:29:福島県沖、M3.3、無感、288km
・2023/04/29 21:30:静電1、電磁8、118213018
→2023/04/30 00:51:埼玉県秩父地方、M2.2、無感、32km
→2023/04/30 01:19:石川県能登地方、M3.0、最大震度1、280km
→2023/04/30 06:23:福島県会津、M2.2、最大震度2、150km
・2023/04/30 08:30:静電1、電磁7、120083017
→2023/04/30 18:52:岐阜県美濃東部、M3.7、最大震度3、208km
→2023/04/30 21:21:千葉県東方沖、M4.2、最大震度1、142km
■体感
今日は午後から軽い頭痛があり、大した頭痛ではなく最低レベルの★1つとした。
・2023/04/30:外出中の午後から頭痛が始まり夕食後頃に収まる。「頭痛ーる」では前夜~9時が「警戒」、翌3時まで「上昇注意」。【地震予測】★→2023/05/03~04。
今日は朝から強烈な金属音的な耳鳴りが続いていたが、前述の岐阜県美濃東部M3.7と千葉県東方沖M4.2の後も弱まらないので、明日にかけてまだ地震が続きそうだ。
※手回し+ソーラー多機能防災ラジオ。
3700件以上のレビューで★4.5個。
ソーラーはあくまでもオマケ的に考えておくべき。