2/6に発生したトルコ・シリア地震から昨日4/6で2ヶ月経ったが、被災地ではまだ多くの人々がテント生活を余儀なくされていたりと復興は遠い状態だ。
フッガービーツ氏や私の予測通り、その後に東方の太平洋西部まで大地震が連鎖したが、フッガービーツ氏の最新予測も含めて、今後も日本を含めた環太平洋に大きな地震が起きるかということも考えてみたい。
■トルコ・シリア地震
2023/02/06 04:17にトルコ南東部ガズィアンテプ県とカフラマンマラシュ県の県境付近を震源として7.8の内陸直下地震が発生してから、昨日4/6で2ヶ月となった。
犠牲者は現時点で56000人を超えている(うちシリアは6千人以上)。
この数は、21世紀以降で6番目に犠牲者が多い自然災害となった。
これだけ多くの犠牲者を出した地震は、日本の明治時代以降では関東大震災(約10万人)しかない。
東日本大震災でさえ犠牲者・不明者数が約2万2千人で、トルコ・シリア地震の半分以下だ。
どれだけ未曽有の大災害だったかがわかる。
そして現在でも、被災地では公営住宅の建設が進んでいるものの、まだ250万人がテント生活を余儀なくされている。
この地震の被害者支援として、日本でも様々な企業や個人からの寄付や援助が行われている。
たとえば私が利用している生協の宅配システム「パルシステム連合会」では、組合員に「トルコ・シリア地震緊急支援募金」を呼びかけたところ、現在までにのべ9万人からの支援基金が1億円近くに達しているという。
私の方ではnoteマガジンの明菜さんに乗っかる形で、「国境なき医師団」と「プラン・インターナショナル」へささやかな寄付をさせていただきました。
やはり信頼できる機関へ寄付することが大切でしょう。
■トルコ→日本連鎖例
この100年間くらいで、トルコで大きな地震が起きた後で日本に大地震が続いた例を示す。
1939/12/26:トルコ・エルジンジャン地震、M8、犠牲者3万3千人
1940/01/27:薩南諸島東方沖、M6.3、最大震度1
1940/02/09:岩手県沖、M6.1、最大震度3
1944/02/01:トルコ、M7.3、犠牲者3千人
1944/02/01:浦河沖、M6.8、最大震度4
1944/10/06:トルコ・アイワルク、M6.8、犠牲者30人
1944/12/07:昭和東南海地震、M7.9、最大震度6、犠牲者・行方不明者1,223人
1949/08/17:トルコ、M6.8、犠牲者320人
1949/08/30:秋田・焼山噴火
1970/03/28:トルコ西部、M7.1、犠牲者1100人
1970/05/27:小笠原諸島西方沖、M7.1、最大震度3
2003/05/01:トルコ南東部、M6.4、犠牲者158人
2003/05/26:宮城県沖、M7.1、最大震度6弱
2011/10/23:トルコ東部地震、M7.1、犠牲者601人
2011/11/08:沖縄本島北西沖、M7.0、最大震度4
2020/01/24:トルコ・エラズー県地震、M6.8、犠牲者36人
2020/02/13:択捉島南東沖、M7.2、最大震度4
このように、昭和南海地震の年にもトルコで大きな被害地震が2回起きていた。
大体2ヶ月以内くらいで東の方へ大きな地震の震源が移動していって、環太平洋の西側あたりで集中して地震が起きることが多い。
たとえば下記マップは2023/02/06のトルコ・シリア地震以降の2ヶ月間で起きたM6.0以上の地震の震源を示す。
やはり、トルコ・シリア地震を予言していたと言われるオランダのフランク・フッガービーツ氏は、適切な予測を行っていただろう。
では、トルコ・シリア地震から2ヶ月経って、今後も日本周辺で大地震に注意が必要かというと、過去データからは連鎖の可能性は低くなっただろう。
とはいっても、もう絶対に大丈夫とは言い切れないが。
■フッガービーツ氏
そのフッガービーツ氏は、4/3のYouTubeの最新予測で、4/6の満月後の4/6~4/9が特に大きな地震に要注意だと言っている。
私の天体配置による地震予測の方法論とは異なるが、どうなるだろうか。
■明日は我が身か
トルコ・シリアの大地震は、遠い国の災害と思わずに、「明日は我が身か」と思わなければならない。
南海トラフ巨大地震、首都直下地震、富士山噴火…。
そして、これらが単独ではなく次々と起きる可能性も、過去の歴史上で十分に考えられる。
たとえば、フッガービーツ氏と私が、天体配置という点では同じでも、異なる方法論で同じような予測が出た場合には、一応注意した方が良いだろう。
もっとも、現代の自然科学では説明できない天体配置による地震予測を「あり得るかも」と思える人にとっては、と但し書き付きで。
私はどんなことでもそうだが、信じてほしい、受け入れて欲しいなどとは思わない。
過去の25年間のSEの経験も活かして、常に孤独に作業を続けるだけだ。
※昨日紹介した『ネムの木は地震を予知する』(鳥山英雄)は、警告した通りにAmazonで手が出る最後の1冊が売れてしまい、手が届かない価格になってしまった。
もう1冊、この先覚者である科学者の著書があるが、書名でわかるように学術書で難解な部分がある。