昨日夜にカムチャツカ半島北東部のシベルチ火山が大規模噴火を起こし、噴煙が高さ1万6千メートルまで上ったが、3年前には日食の後で噴火した前後に日本でも地震・噴火が続いた。
過去には、特に東日本で大きな地震が続くことが多いので、今回も注意が必要だ。
■シベルチ火山噴火
昨夜2023/04/10日本時間22:10頃、カムチャツカ半島北東部のシベルチ(シヴェルチ)火山が大規模噴火を起こした。
噴煙は高度16000mにも達したという。
シベルチ火山は過去1万年くらいの間に約60回の大規模噴火があったと推定されている。
最新では2007年3月に大規模噴火していた。
昨日の噴火により日本への津波の到達の可能性も危惧され、気象庁は仮に津波が発生した場合には、北海道の太平洋沿岸に4/10 23:30頃に到達すると発表された。
だが、気象庁はその後4/11 5時に、「日本への津波の影響はない」と発表した。
■カムチャツカ噴火→日本で地震
過去に、カムチャツカ半島の火山が噴火した際には、その後に日本で大地震や火山噴火が続くことが多く見られる。
そこで、少し調べてみて、ハッと気が付いた。
これまで調べた中だけでも、日食前後に2回噴火していた。
またスーパームーン前後にも3回噴火していて、うち1回は日食+スーパームーンの時で、もう1回はエクストリームスーパームーン、つまり月が地球に最短レベルで接近していた時に起きていた。
ここでは、前述の2007年3月の大規模噴火の時と、2020年12月の日食の前後に起きていたカムチャツカの2火山の噴火を含む地震・噴火が続いた期間を示す。
【日】【S】2007/03/19 02:32UTC:部分日食
【+2】2007/03/21頃:シベルチ火山大規模噴火
【+6】2007/03/25:能登半島地震、M6.9、最大震度6強、犠牲者1人、津波。
【-5】2020/12/10 22:19:台湾付近、M6.3、最大震度2
【日】2020/12/15 01:17:金環日食
【+2】2020/12/17 19:59:桜島・南岳爆発、噴煙3000m
【+5】2020/12/20:ハワイ・キラウエア火山噴火
【+6】2020/12/21:カムチャツカ・クリュチェフスカヤ山噴火、噴煙7000m
【+6】2020/12/21 02:23:青森県東方沖、M6.5、最大震度5弱
【+7】2020/12/22:シベルチ火山噴火、噴煙8000m
そして今回は、満月の4日後に大規模噴火を起こした。
【満】2023/04/06 13:35:
【+4】2023/04/10 22:10JST:カムチャツカ半島シベルチ火山大噴火
後日noteで示す事例を見ると、日付がわかっている噴火では、すべて満月・新月・スーパームーン・日食・月食の7日前後以内に起きていた。
■特に東日本は注意
また、日本の地域では、特に福島県沖など東北の太平洋側の海溝型大地震が起きていたことが多かった。
カムチャツカ半島あたりで大地震・火山噴火が起きると日本、特に東日本に連鎖するのは、同じオホーツクプレート上にあるということがある。
他の期間の事例については、後日note定期購読マガジン『大地震・災害前兆ウォッチマガジン』で詳細に記すことにしたい。
また、本サイトのリアルタイムシリーズ『リアルタイム火山前兆データ』のページでは、活動が活発化している世界の火山の状況をリアルタイムで見れるようにしている。
ここにあるマップで、赤い▲印の火山は噴火活動中であることを示す。
以上のことから、しばらくは特に東北地方で大地震が続く可能性を考えておいた方が良いだろう。
※常時観測火山に指定された日本の50火山の噴火の歴史・被害・近年の動向などを集約。
首都圏でも富士山噴火などで大惨事となるため他人事ではなく、ヴィジュアルでわかりやすく解説している。