1年前に発生したM7.4の福島県沖地震では、様々な地震前兆現象が先だって観測されていて、大きな地震が迫っていることは明白だった。
だが、それらの前兆現象の多くは科学者が「非科学的」と無視するもので、本当にそうなのだろうかという疑問と共に、それらの前兆現象をまとめて紹介する。
■福島県沖地震から1年
今日AmazonPhotosで1年前の写真があって、その中に2022/03/16のブログのアイキャッチ画像があった。
下記のInstagram投稿では日にちを間違えていて、この画像は昨年03/20のリシルさんが「東北 震度6」の地震が再び起きると予測していたことを紹介した記事だった。
ちなみに、その後に最大震度6(弱)以上の地震が起きたかというと、最大震度5弱ならば04/19に茨城県北部でM5.4の地震が起きていた。
規模は小さいが方角的には合っていた。
また、リシルさんは福島県沖地震の2日前の2022/03/14 06:34に「国内震度4」と題したブログ記事を投稿していた。
昨年の福島県沖地震の詳細は以下の通り。
ここ小平市も震度4の強い揺れとなった。
■全般的な前兆現象
まず、世界全体または広い範囲に適用され得る前兆現象で、どういうことが起きていたかを示す。
◎天体配置
天体配置は、調べればずっと前から分かることだが、地震発生時の天体配置は下記の通りで、私が最も警戒する「メディエイション」ができていた。
これについては、さすがに「非科学的」云々以前の問題で、現代の自然科学のパラダイムで説明しようというのは無理があるだろう。
例えそうであっても、私はこれまで培ってきたデータ解析などによって、「あり得る」と判断したことは探求を続けることにしている。
◎異常震域
地震の3週間ほど前の2022/02/21 07:11には、遠州灘で「異常震域」を伴う深発地震が起きていた。
そして、過去データから導き出した法則性によって、下記の「パターンB」で大規模な地震が続くことを予測した。
ちなみに、パターンAの方は、予測方法を改訂した後は使用しないようになった。
まだ試行段階であり、今後も場合によっては予測手法の条件設定などを多少変更するかもしれない。
◎太陽フレア
4日前から当日までに下記のようにMフレアが頻発していた。
2022/03/12 07:29JST:M2.2
2022/03/14 17:29JST:M2.0
2022/03/15 21:33JST:M1.4
2022/03/16 07:39JST:M1.5
◎磁気嵐
茨城県・柿岡の地磁気擾乱データで、2022/03/13 21:00に「Major storm」(大規模磁気嵐)が発生していた。
◎気温変化
これまでの私の研究では、大きな地震の1週間から数日前には震源付近の気温が急上昇し、その後に下降してから地震が起きるパターンが見られる。
地震発生前の震源近くの福島県相馬の最大気温のグラフは下記の通りだった。
このように、地震の4日前に大きなピークがあり、一旦下降して前日に再度ピークに達してから地震が発生した。
これはよくあるパターンだ。
そのため、2022/03/14のAmebaブログでは、その旨注意を促していた。
◎ナマジー
うちの地震前兆検知器「ナマジー」は、2日前の2022/03/14 03:30に「電磁警告」を発していた。
ナマジーは、設置する場所によって警告を発生する頻度が大きく異なるようで、うちでは滅多に警告を発しない。
その方が、警告送出時に警戒心を高めることができるかもしれない。
◎イオノグラム
地震の3時間半ほど前の2022/03/16 19:50のイオノグラムを見ると、国分寺のデータが壮絶なグラフになっていた。
特に上空100km台ほどが強く、大規模な地震の兆候を示していた。
■小平市の前兆
次に、ここ小平市から震源までは約292kmの距離があったが、それでも様々な前兆現象が確認できていた。
◎頭痛体感
地震の2日前の2022/03/14に、昼から強烈な頭痛が始まりダウンして、昼と夜に頭痛薬を飲んでいた。
「頭痛ーる」アプリでは、朝9時までに「やや注意」で、その後21時に「注意」となるまで通常だった。
つまり、強烈な頭痛が続いていた時間帯は低気圧接近要因が無いにも関わらず、ダウンするほどの頭痛が続いていたということは、大きな地震の前兆だと推定できる状態だった。
ただ、私の頭痛体感は長年の経験から導き出した「3~4日ルール」と呼んでいるように、頭痛が起きてから3~4日後に関東圏で対応する地震が起きることが殆どとなっている。
だが、福島県沖でM7クラスほどの大地震となると、そのルールが崩れるようだ。
この点は、これだけの大規模な地震が関東圏で起きることは稀なので、難しい部分もあるが、今後も頭痛体感データを蓄積して検証したい。
◎TV画像乱れ
3/16 20時頃から寝床に入るためにOFFにした23時まで、7インチテレビの日本テレビで画像乱れがずっと続いていた。
◎大気ラドン濃度
うちの大気ラドン濃度は、地震の数日前に最新機種「PRO4」を設置して測定開始したばかりだった。
そして、下記のように当日朝に14だったのが12時台~14時台に12まで下降し、21時台に14まで上昇した後で地震が起きた。
290kmも離れていると、M7クラスの地震でも顕著な前兆現象を示さないのかもしれない。
その意味でも、やはり自宅に設置して観測するのが最良の策だが、3万円以上という価格と、値を常時観測しなければ何にもならないという難点がある。
私のように常に自宅に居る人間でも、作業部屋がある2階に設置しては経験的に正確な値が出ないが、設置している玄関に毎時値を見に行くというのは無理がある。
その解決策としては、うちのように常時記録するカメラを設置するしかない。
なお、ばけたんについては、地震当日は午前中に外出していて、通常は点滅が集中する頃だったので、家に居ればもっと点滅を記録できていたかもしれない。
地震発生の23時台には2回点滅していたが、これらは23:36の地震発生前だったのではないか。
◎耳鳴り
地震の前日夜、これがあると必ず地震が起きるという「閉塞→異様な音の耳鳴り」パターンが発生していた。
2022/03/15 19:05、左耳が数秒間閉塞→ピー音の耳鳴り数秒間。
ただし、震源が近場であるほど起きる地震の規模は小さくなり、他の前兆類と併せて検討する必要がある。
■「前兆現象」は非科学的??
以上のように、M7.4ほどの大地震となれば、様々な地震前兆現象が観測される。
だが、地震学者など科学者諸氏の多くは、このようなことは「非科学的」だと言って無視されてしまう。
そういう人々よりも、私は情熱をもって地震前兆現象に対峙した偉大な科学者だった故・池谷元伺大阪大学名誉教授の態度に賛同するのだ。
池谷氏は、このような言葉を遺している。
まずは可能ではないかと夢を持って少しでも被害を減らす方法を考え、人事を尽くしたなら、あとは神の領域である。
−『大地震の前兆 こんな現象が危ない』、池谷元伺著、青春出版社より
私はこの偉大な先駆者の遺志を受け継いで、お金やら名誉やらに先行して、自分が正しいと思ったことは外野の批判にも負けず、一人でも人命を助けられるようにと研究を続けていきたいものだ。
※3年前に購入したナマジーは、故障せずに使えている。