昨日の記事では、12年前の東北地方太平洋沖地震の前に世界的に大規模な地震や火山噴火が多発していたことを書いたが、まだ書き足らないことがあったので、今日はM9.0の震源となった周囲で前兆地震や「空白域」があったことを紹介する。
■3.11の前の地震
まず、下記のマップは、東北地方太平洋沖地震の5ヵ月前以降に起きたM5.0以上の地震を示す。
比較用として、その1年前の同じ5ヶ月間に起きていたM5.0以上の地震を示す。
まず地震の数は46件と35件と、3.11の前の方が多少多かった。
また、小笠原諸島あたりで青色で示す深さ300km以上の深発地震などが起きていた。
これも巨大地震の前によく見られることだ。
そして2010/12/22には小笠原諸島西方沖でM7.8、最大震度4の地震が起きていた。
このあたりが一つの要注意点となっただろう。
だが、この程度で巨大地震が近づいていると予測できるものではない。
■1ヶ月前から
次に、東日本大震災の1ヶ月前から、東日本でどのような地震が起きていたかを見てみる。
3.11の震源を黄緑色の○で示しているが、その東方あたりでM5クラス前後の地震が集中して起きていた。
震源の深さからすると、太平洋プレートが東から沈み込んでいるあたりで起きていたもので、これも今となれば巨大地震の前触れを予感させる前兆地震だった。
■巨大地震の周囲が…
さらに、3.11の5年前から三陸沖周辺で起きていたM5.0以上の地震を検索したところ、下記マップのようになった。
敢えて丸印で囲まなくてもわかった人がいるだろうが、M9.0の地震の震源となる周辺は5年間ほどは大きな地震が静穏化していて、いわゆる「空白域」となっていた。
これは大規模な地震が発生する前に、よく見られるものだ。
私が地震前兆研究家として活動しているからといって、日本中の地震を解析して「空白域」を見つけ出すことは難しい。
ある程度気になる地震が起きた後で、その周辺だけを調べることはできたかもしれないが。
少なくとも、ご自分が住む地域である程度の規模以上の地震を観察して、このような空白域を見つけ出すことはできるかもしれない。
■空白域の例
このような大地震の前に見られた空白域の例は、2年半前の下記の記事で書いている。
ただし、ここで取り上げている大正関東地震と昭和東南海地震は、70年以上も前の地震であり、震源の位置はそれほど正確ではなかったりするので、それを前提に見ていただきたい。
前述のように、大地震の前の空白域を発見したりするのは難しいが、私が研究しているような様々な地震前兆現象のたぐいと合わせて検討すれば、大地震の発生を絞り込めることもあるだろう。
「地震予知はできない」と言い張っているだけでは進歩というものがない。
一筋の可能性が見えたのならば、どんなに馬鹿にされようが人命を救いたいという一心で前に進むことが、探求する者にとって何よりも大切なことではないだろうか。
■体感など
3/8朝に始まった強烈な耳鳴りは、20:50時点で依然として続いている。
頭痛も連日のように続いていて、関東圏の地震の予測期間は3/16までとなる。
今朝のハムスター運動量は6343回とまだ多い。
うちのラドン濃度は、今日は降雨中だったので参考までに示すが、21時時点で下降中となっている。
ばけたんも朝から多く点滅していた。
※特に冬季の寒冷地などでは、災害時に長期間停電すると死活問題で、このような大容量の電源があれば役に立つ。
ソーラーパネルを接続すれば停電が続いても心強いが、日差しが弱い雪国などでは注意が必要だ。