AmazonPhotosで出てきた4年前の写真は、チリ北部の海岸に打ち上がった数千匹のイカの大群だが、その後に付近で大きな地震が起きていたかどうかを調べてみた。
■チリ北部にイカ数千匹
下記のInstagramサブアカで投稿した写真。
AmazonPhotosで出てきた4年前の写真。
2019/02/10にチリ北部バイーア・イングレサの海岸に数千匹のイカが座礁。
■地震
その2週間後の2/25に、300km南方の沖でM5.3の地震が起きた。
そして1ヵ月以内に、300~450kmの範囲でM5.0~5.7の地震が3回起きた。
イカ漂着の海岸から震源までの距離は、2週間後の2/25のM5.3の地震が最も近く、震源から310kmほどだった。
3週間後には上記マップにある北方のペルー南部内陸でM7.0も起きた。
だが、約1400kmの距離を考えると、この地震の前兆だったかどうかは微妙だ。
私は常に、「遠くの大地震より近くの中規模」を原則としている。
■イカの地震前兆事例
過去のイカの地震前兆と思われるケースは、深海魚のダイオウイカやユウレイイカを含めて、あまりない。
1946/12/21の昭和南海地震(M8.0)が起きた年には、高知県でスルメイカが豊漁だったという。
この4年前のチリのケースは、珍しい事例だったのかもしれない。
※水中の生物を含めた地震前兆現象としての動物の異常行動を広く知るには、拙著のこういう本もあります。