2/6に起きたトルコ大地震に関して、『クーリエ』が動物の地震前兆に関連した内容の記事を掲載しているが、この大震災の前に鳥や犬などの動物が維持王行動を示したという内容を紹介し地震前兆現象としてあり得るかを検討する。
■動物は人間より早く地震を感知?
昨日2023/02/08 22:40にYahoo!JAPANニュースに配信されたクーリエの記事は、「動物たちは人間より早く地震を感知できるのか? トルコ・シリア大震災でも目撃報告」と題したもの。
まず、21:19のNHKの報道では、トルコとシリア両国でこれまでに合わせて17000人以上が犠牲になったという。
1999/08/17のイズミット地震(トルコ西部、M7.6)の犠牲者が17127人で、それを超えそうな勢いだ。
もっと遡れば、1939/12/26のエルジンジャン地震(M7.8)では32700人の犠牲者が出た。
本題に入って、まずこれはクーリエの記事ではないが、地震の直前に鳥たちが騒いで飛び回っていた動画がある。
時間は不明だが、深夜だったようだ。
🚨In Turkey, strange behavior was observed in birds just before the earthquake.👀#Turkey #TurkeyEarthquake #Turkish pic.twitter.com/yPnQRaSCRq
— OsintTV📺 (@OsintTV) February 6, 2023
大地震の前に鳥たちが騒ぐというのは珍しいことではなく、阪神・淡路大震災の前兆証言を集めた本『前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分』でも多くの事例が載っている。
どれだけ多いかというと、「証言5 鳥類」の分類だけでも241件ある。
たとえば…
・2日前の夕方に大阪市で100羽のスズメが家の前に集まっていた。
・2日前から兵庫県の海辺の土産物屋の品物を漁るようになった。
・いつも朝6時ちょうどに鳴くニワトリが午前2時から鳴き続けた。
トルコの場合の前兆事例を詳しく知りたいものだ。
■イヌの異常行動
また、『クーリエ』の記事では、イヌたちは騒々しく遠吠えしていたという。
「トルコ地震 イヌ」などで検索するとレスキュー犬の活躍などばかり出てきて、時間がかかりそうなので今日はやめておく。
この記事では、イヌたちが騒々しく遠吠えしていたとあるが、『前兆証言1519!』でも同様の事例は非常に多く報告されている。
イヌの地震前兆事例については、私の有料noteコンテンツ『【地震前兆百科】陸上の動物:イヌ・オオカミ』で詳細に書いている。
ネコは個人主義的(個猫主義的?)で、失踪して自分だけどこかへ行くのに対して、イヌは吠えたり何らかの方法で飼い主に異変を知らせようとすることが多い。
鳥や犬などの動物が大地震の前に感知できるのかについては、このクーリエの記事で、科学的な見地から前兆現象である可能性について書かれている。
現代の自然科学でうまく説明できないことを「無い」とするような短絡的かつ探求放棄的な態度ではなく、どんなに周囲から馬鹿にされようが可能性があることならば探求三昧するような科学者が、もっと増えてくれることを望みたい。
※「バイブル」