昨日発生したトルコ南部地震(M7.8)は、報道される度に犠牲者数が増えていき5千人を超えたという報道もあるが、M7.8の後でM7.5の地震が続いたという双子地震的な要素があったが、実は大正関東地震でも同様に大地震が続いたことは忘れてはならない。
■犠牲者5000人を超える
昨日のトルコ南部地震(M7.8)の発生については、昨日の2本の記事で紹介した。
20:37配信のNHKの記事では、トルコと隣国シリアの犠牲者を合わせると5千人を超えているという。
このM7.8の地震は、内陸型の地震としては世界最大級だと報道されている。
19:25更新のNHKニュースによると、トルコでは犠牲者が912人に達し、隣国のリシアの被害も合わせると犠牲者が千人を超える歴史的大地震となった。
■双子地震?
この地震ではM6~M7クラスの地震が数回起きたが、下記マップのように、かなり離れたところで大地震が続いた。
上記マップ上にある地震のデータは、以下の通り。
2023/02/06 01:24UTC:M7.8
2023/02/06 01:28UTC:M6.7
2023/02/06 10:24UTC:M7.5
2023/02/06 12:02UTC:M6.0
この地震は、NHKの報道によると、取材された筑波大学の八木勇治教授が「極めてまれな“双子地震”で今後の活動に注意が必要だ」と語っている。
この時、1分ほどかけて北東の方向へと地下の岩盤の破壊が広がり、長さおよそ50km、10mにわたって大きくずれ動いたとみられることが解析の結果から明らかになったという。
■首都直下で双子地震?
では、次に起こる首都直下地震でも、双子地震となる可能性はあるだろうか。
実は、1つ前の首都直下地震だった大正関東地震も、大きな地震が3回続いていた。
鹿島建設のサイトの「関東大震災を知る」という記事では、こうある。
「これまでの当社の研究による結論からいえば,3度の揺れのうち,最初が本震,あとの2回は余震である。そして本震は,ふたつの大きな断層の滑りが短時間に連続した「双子地震」であった」
その3度の揺れとは、下記の3つの地震のことだろう。
たとえばの話、首都直下で昨日のトルコ南部地震くらい離れた距離で3回ぐらい地震が続いたとすれば、こういうこともありえるだろうか。
東京の中心部で地震が起きて、次に90km北方の宇都宮あたりで2回目、次に60km西方の前橋あたりで3回目が起きる。
このような地震が連続して起きることは非常に稀だろうが、今回のトルコ地震のように人間の想定を超えた地震も起こり得るということで、あらゆる可能性を考えておくべきだろう。
※例の連続合同事件で、窓を簡単に破られないようにとテレビで盛んにやっているが、うちの1階の窓にあるような面格子があれば、簡単には入って来れず諦めるかも。