米国の著名なサイキック・予言者であるジョー・マクモニーグル氏が2006年に出版された自著で途方もない遠い未来までの予言を行っていて、日本版の出版にあたって追加された日本の災害などの予言は、既に3.11などで現実になったものがある。
2/6のトルコ・シリア大地震の後で日本に大地震が連鎖する可能性を考えている中で、これらの予言を振り返ってみたい。
■マクモニーグル氏
ジョセフ(通称ジョー)・マクモニーグル氏は、かつて日本では「FBI超能力捜査官」の呼称で知られ、テレビ番組に頻繁に出演していた。
CMにまで出演するなど、海外のサイキックとしては抜きん出た人気と知名度があった。
本来はリモートビューイング(遠隔透視)の分野で特に知られていて、日本ではTV番組の依頼により失踪者の行方を捜索したりする能力に秀でてい
た。
その一方で、さまざまな分野における未来の出来事の予言も行い、過去に様々な予言が現実になっている。
1946年生まれで現在77歳で、現在も米国フロリダ州に住んでいる。
■『未来を透視する』
1998年に米国で出版された「未来を透視する」(ソフトバンク クリエイティブ)という自著の中で、数十年先までの未来の出来事を詳細に予言している。
ここで、日本語版の出版にあたって、アジアと日本に関する新たな予言が加筆されて2006年に出版された。
リモートビューイングの実績が大きいので、「未来のリモートビューイングも行うんだ」と驚いた覚えがある。
■過去に現実に起きた大地震
この本で予言されているもので、現実に起きたと思われる予言をいくつか紹介する。
なお、マクモニーグル氏は、自分が透視する年代については誤差があり、その前後5年までを含めて考えてほしいと同書で書いている。
【予言】「今後100年間に起きる大地震」という表があり、時間的に最初に起きるとされていたのは「2013年のコム(イラン)」だった。
【結果】2013年4月16日にイラン東部でM7.7の地震が起きて、41人の犠牲者が出た。
イランではよく大きな地震が起きるが、M7.7の地震は今世紀最大だった。
【予言】「第二章『アジアと日本の未来』に「日本を襲う津波」の表があり、2008年から2067年までに6回の津波が予言されている。
2番目に「2010年 晩夏 13m」の津波とある。
【結果】2011年3月11日に東日本大震災が発生し、誤差は半年だった。
【予言】
「今後日本で発生する大地震」の表では、2007年~2037年の7つの大地震が予言されているが、その一つに「2020年夏:市川市、北東10km、震度6弱」とある。
【結果】
2021年10月7日:千葉県北西部地震、M5.9、最大震度5強、負傷者49人
(誤差は1年強)
市川市の中心部から北東10kmの地点は千葉県白井市で、実際の震源はその南南東約20kmほどの地点だった。
犠牲者は出なかったことを考えると、今後さらに大規模な地震が起きる可能性も考慮すべきか。
【予言】
2011年までに起きる自然災害によって新東京タワーは完成が2年遅れ、それに伴い完成時の高さが当初の計画より高くなる
【結果】
2011年3月12日に、建設中の東京スカイツリーは、東日本大震災の影響で竣工予定が2ヶ月遅れ、高さも予定より高くなって完成した。
このあたりは、大震災が起きる5年前に出版された本の中で予言していたことを考えると、もう言い逃れできない的中と言えるのではないか。
■まだ起きていない予言
次に、まだ現実になっていない日本の災害の予言を紹介する。
あらかじめ書いておくと、これらの予言は既に「5年前後」の誤差範囲も過ぎようとしている。
そのため、実際に起きる可能性は低いかもしれない。
【予言】前述の「日本を襲う津波」の表で、「2018年 秋 10.5m」とある。
地域は不明だが、時期的には南海トラフ地震となる可能性はあるだろう。
ちなみに南海トラフ地震の被害想定では、静岡県や愛知県の各地で最大25mを超える津波が襲うとされている。
【予言】「今後日本で発生する大地震」の表では、2007年~2037年の7つの大地震が予測されているが、「2018年 晩夏 東京都 西40Km 震度6弱」となっている。
東京都の中心部から西へ40kmと解釈すれば、八王子市あたりとなる。
これが実際に起きると首都直下地震となる可能性があるが、同じ2018年に予言されている(南海トラフ?)地震の直前に首都直下地震が発生することになる。
過去の南海トラフ地震の発生時期を見てみると、その前後に富士山の噴火や南関東直下で地震が起きることもあり得るだろう。
■『週刊アサヒ芸能』の記事
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