2/6に発生したトルコ・シリア大地震は、2/22現在、両国で犠牲者が4万8千人を超えたと報道されていて、5万人を超えるのは時間の問題かもしれない。
そんな中で、両国では食べるものや寝る場所にも困る人々や、地震が起きると怯える子供たちがたくさんいる。
このような状況下で日本人にできることは、トルコとシリアの人々に対して寄付を行うことで、信頼できる寄付先などの情報をまとめる。
■NHKの記事
2023/02/13のNHKニュースサイトの「トルコ・シリア大地震 現地に支援届けるには【寄付先一覧も】」と題した記事がある。
地震の震源近くのハタイ県の都市アンタキアにNHKのスタッフが現地取材した記事だが、被災者のテントでは、寒さで体調を崩し、寝込んでいる人もいる。
うちの末娘と同じ歳の3歳の女の子は、今でも夜中に突然起きて「ママ、地震の音が聞こえる!」と叫ぶという。
大地震が起きたあの日の地響きが今も耳に残り、パニックになってしまうという。
こういう子供たちのために、日本人に居て何ができるかというと、やはり寄付だろう。
下記の2/13のNHKニュース記事「トルコ・シリア大地震 現地に支援届けるには【寄付先一覧も】」では、様々な寄付先を紹介している。
この中から、ここならば特に信頼できそうだという寄付先を選んで、以下に紹介する。
■国境なき医師団
自分のこれまでの見聞から、ここならば流石に大丈夫だろう、期待を裏切らないだろうというのが、この機関。
1971年にフランスの医師とジャーナリストのグループによって作られた非政府組織で、世界最大の国際的緊急医療団体となっている。
1999年には、国際援助分野における功績によってノーベル平和賞を受賞している。
スタッフは無給でなくても、他の職場より低収入で働いている。
トルコ・シリア地震に関連しては、シリア北部の反政府勢力の支配地域にある病院で、けが人の手当てなどにあたっているほか、周辺の医療機関に医薬品や必要な器具を提供している。
そして、こうした活動を行う「緊急チーム」への寄付を呼びかけている。
ただし、「国境なき医師団」の医師やスタッフを語る者が詐欺を働くケースもあるので、十分に注意が必要だ。
下記の公式サイトのページでトルコ・シリア地震に関する活動の解説があり、このページにある「寄付をする」ボタンから「今回の寄付をする」のページへ移動して寄付ができる。
支払方法は、クレジットカード、コンビニ決済、ペイジー、楽天Edy、AU簡単決済といったものがある。
■AAR Japan(難民を助ける会)
難民を助ける会(AAR Japan)は、1979年に「インドシナ難民を助ける会」として創設された日本発祥の人道支援団体・NPO(特定非営利活動法人)だ。
難民支援を原点として、国内外の自然災害の被災者や障がい者支援、地雷・不発弾対策、感染症・水衛生事業などに取り組み、アジア・中東・アフリカを中心に活動を展開している。
これまでの支援例としては、食料(パスタ、オリーブ、チョコなど)、毛布、子ども用おむつ、下着セットなどの物資配付などがある。
■トルコ大使館
トルコ政府なので、信頼性はあるだろう。
だが一つ、Webサイト自体に大きな問題がある。
下記URLは、なんと今どきSSL化されていないのだ。
そのため、PCからChrome経由でアクセスすると「保護されていない通信」とアラートが表示される。
そのため、万一のことを考えてアクセスすることをお薦めできないので、Webから直接の寄付手続きではないが、以下に2件の振込先の情報を載せておく。
日本円で義援金を送ることを希望される場合には、駐日トルコ共和国大使館ならびに在名古屋トルコ共和国総領事館の下記口座にご送金いただけます。大使館又は総領事館に集められた義援金は災害緊急事態対策庁(AFAD)に届けられます。
【1】銀行名:三菱UFJ銀行
支店名/支店番号:渋谷明治通支店(470)
口座種別:普通
口座番号:3195717
口座名:TURKISH EMBASSY
【2】銀行名:三菱UFJ銀行
支店名/支店番号:名古屋営業部(150)
口座種別:普通
口座番号:1273225
口座名:Turkish Consulate General
■シリアへの支援
今回の地震では、トルコばかりではなく、シリアでも大きな被害が出ている。
だが、シリアの被災した人々に物資を届けるには、大きな壁がある。
シリアでは内戦と国内の混乱が12年続いていて、終結していないためだ。
今回の地震の被災地は、アサド政権と反政府勢力のそれぞれが支配する地域にまたがっている。
そのため、人が行き来することが難しい。
◎プラン・インターナショナル
冒頭のNHKの記事に登場する国際NGO(非政府組織)。
子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会を実現するために世界70カ国以上で活動する。
国連に採択された「子どもの権利条約」に基づき、すべての子どもたちが権利を享受し、本来の可能性を発揮できる世界の実現をめざし活動している。
東日本大震災などでは「避難所で生理用品が足りない」という悩みが数多く報告されたが、トルコやシリアでも、女性たちが同じような状況に直面しているおそれがあるという。
このNGOでは、寄付が集まればシリアの被災地で水や食料などだけでなく、生理用ナプキンやショーツなどの購入にあてたいという。
寄付は、下記のプラン・インターナショナルのWebサイトから、カードかコンビニ振り込みで任意の額を寄付できる。
※これを8回もリピート買いして、一人で1kgを2ヶ月くらいで消費する。
訳あり過ぎて相当崩れているが、乾燥しすぎていないところが良い。
全く初心者向けではないので注意を。