今日未明に北海道・宗谷地方北部で「異常震域」を伴う深発地震が起きたが、先月も2回ほど同様の深発地震が起きていたのを見落としていて、これらの地震からいつものようにM5~M7クラスの地震を予測する。
■宗谷地方北部
まず、今日の地震の詳細は以下の通り。
最遠の「異常震域」となった地点は、盛岡市で震度1だった。
通常は、震源の深さ300km以上の深発地震のみを対象に地震予測を行うことにしていて、この地震は290kmなので通常は対象外としている。
だが、参考までに、この地震も予測しておくことにする。
まだ詳細のマップがないため、他の地震の震源マップを加工して下記のマップを作成した。
上記の円内で、マップに記入したように、M5・M6・M7クラスと規模が大きくなるほど先まで予測期間としている。
■鳥島近海
この他に、1月にも「異常震域」を伴う深発地震が2回起きていたことを見逃していた。
まず、1/15に起きた鳥島近海、M5.4、最大震度1、深さ410kmの地震。
この地震では、かなり離れた千葉県市原市だけ震度1の有感地震となった。
このため、下記マップのように予測した。
すると、すでに1/25に福島県沖でM5.1、最大震度4の地震が起きていたので、予測していた地震ということで、円内に震源を書き入れた。
■小笠原諸島西方沖
次に、翌日1/16に小笠原諸島西方沖でM5.9、最大震度3、深さ422kmの深発地震が起きた。
これも、最遠の異常震域が宮城県岩沼市桜と、かなりの遠方で震度1と最遠となった。
このため、下記マップの通り予測する。
こちらも、上記と同様に1/25に起きた福島県沖M5.1の地震が円内に入るため、追記した。
■伊勢湾M5.1
他に、最近で大き目の地震が起きた例として、下記のケースを示す。
2022/05/09の伊勢湾、M5.1、最大震度2、深さ341kmの地震の例。
上記のように、2022/05/22に茨城県沖でM6.0、最大震度5弱の地震が起きた。
「1ヶ月以内にM6.0以上」の条件を満たしたので、円内に書き入れた。
このような地震予測の条件が妥当ならば、現実的な地震予測方法として役立つが、現在はまだ検証中であり、期待したほどの数の地震が起きなければ、予測条件を変更することも検討したい。
※トルコ大地震でも被災地では厳しい寒さの中で犠牲が増え続けている。
災害時にこのような防寒具があると心強いかもしれない。