日本時間の今日アルゼンチン北部内陸でM6.8の地震が発生したが、震源が非常に深い深発地震であることもあって、過去にはその後に日本でも深発地震が起きたり、歴史に残る大きな被害を生じた大地震が続くこともあるので、注意が必要だ。
■アルゼンチンM6.8
アルゼンチン北部の地震の詳細は以下の通り。
2023-01-20 22:09:39:Santiago del Estero, Argentina、M6.8、深さ611km
震源は、アルゼンチン北部の都市サンチアゴ・デル・エステロの付近。
現時点では、被害の情報は入っていない。
たとえM6クラスでも、日本へ大きな影響がある地震の場合がある。
その一つとしては、今回のように震源が非常に深い深発地震である場合だ。
実際、過去には日本周辺でも深発地震が続き、時には「異常震域」を伴う警戒すべき地震が起きることもある。
更に、日本で歴史に残る大きな被害や犠牲者が出た大地震が続いたことも過去には少なくない。
南米というと、チリで起きる大地震で津波が発生して日本でも大きな被害が出ることもある。
だが、そのチリ北部から少し内陸に入ったアルゼンチン北部あたりの深発地震も、実は要警戒なのだ。
■過去のアルゼンチン→日本連鎖
前述のアルゼンチン→日本と続いた大地震の連鎖例をいくつか示す。
1944/01/15:アルゼンチン中部、M7.2、犠牲者8,000人
1944/01/19 14:30:小笠原諸島西方沖、M5.9、最大震度1(異常震域)、深さ503km
→1944/02/13 07:50:福島県沖、M5.0、最大震度2
(異常震域の法則より)
1944/02/01 14:16:浦河沖、M6.8、最大震度4
1944/06/07 18;15:伊予灘、M6.0、最大震度4、深さ65km
1944/12/07 13:36:昭和東南海地震、M7.9、最大震度6、犠牲者・行方不明者1,223人
(↑だいぶ時間差があるが参考として)
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1950/08/14 22:51UTC:44 km WNW of Quimilí、M7.1
1950/09/10 12:21:千葉県東方沖、M6.3、最大震度4、深さ56km
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1962/12/08 21:27UTC:21 km SSE of Taco Pozo、M7.2、深さ589km
1962/12/21 18:33:浦河沖、M6.1、最大震度4、深さ72km
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1991/06/23 21:22UTC:27 km NNW of El Hoyo、M7.3、深さ558km
1991/07/05 19:58:オホーツク海南部、M5.5、最大震度1(異常震域)、深さ448km
→1991/07/10 14:52:根室半島南東沖、M5.4、最大震度3
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1994/08/19 10:02UTC:46 km NNW of El Hoyo、M6.5、深さ564km
1994/10/04 22:22:北海道東方沖地震、M8.2、最大震度6、犠牲者・行方不明者11人
1995/01/17 05:46:兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)、M7.3、最大震度7、犠牲者・行方不明者6,437人
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2011/01/01 09:56UTC:26 km NNE of El Hoyo、M7.0、深さ577km
2011/01/13 06:32:小笠原諸島西方沖、M6.3、最大震度2(異常震域)、深さ516km
2011/03/11 14:46:東北地方太平洋沖地震、M9.0、最大震度7、犠牲・行方不明者約2万2000人
■あれから12年
大地震に先立って深発地震が発生することはよく見られるが、更に日本の震源の場合で異常震域を伴う場合は、過去事例の解析によって導き出した方法論によって地震を予測する。
アルゼンチン→日本と続く大地震の連鎖例は、主に東日本のオホーツクプレートで多く起きている。
ちょうど今月は阪神・淡路大震災から28周年を迎え、3月には東日本大震災から12年となる。
これを機会に気を引き締めて、実際に「大震災」が再度起きてしまっても、「こんなことになるとは夢にも…」などと言わずに済むように、防災意識を高めて今年を過ごしたいものだ。
※サルちゃんのモバイルバッテリーが壊れて新たに買った10000mAhの超小型版。
iPhone10を2回は充電できるから外出時には十分。