スズさんが今日のブログで、千葉県北西部あたりに地震雲かもしれない雲があると書いていたが、ちょうど私は最近の地震の起き方から福島・茨城・千葉あたりで大地震が起きる可能性を考えていて、海洋現象の状況などを調べると大地震が起きる可能性が絞れてきた。
■スズさん
まず、スズさんは自身の「災害の夢ブログ」の今日2022/12/07 13:55の「千葉県北西部の辺りに、、。」と題した記事を書いている。
雲の濃さから、震度5以上はあるかもしれないと書いている。
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私自身は地震雲に対して慎重に考えているが、スズさんの場合はいつものように「+霊感」で判断しているのかもしれない。
■福島~千葉が気になる
実はちょうど今日、私は福島県沖と茨城県沖の地震が最近目立つので、大きめの地震の前兆だろうかと考えていたところだった。
今日も茨城県沖と福島県沖でM4クラスの地震が起きていた。
以下に過去1週間くらいで福島・茨城・千葉で起きた地震を示す。
■過去100年間の地震
そこで、気象庁・震度データベース検索で、1919年以降に下記の震源域で起きたM6.0以上、最大震度5以上の地震を検索してみた。
◎対象震源域:
・福島県内陸・沖
・茨城県内陸・沖
・千葉県内陸・沖
対象期間:1919/01/01~2021/12/31:M6.0以上、最大震度5以上
すると、計56件見つかった。
下記マップでわかるように、福島県の内陸では全く起きていなかった。
福島県沖の場合は、かなり東の沖合まで大きな地震が起きていたことがわかる。
■海洋現象との関係
次に、これら56件の地震で、海洋現象の発生状況を調べてみた。
すると、以下のような結果となった。
件数に掛けている0.xxの値は、過去100年間の全体の件数のうちの比率となる。
エルニーニョ発生中:05件 x 0.25 = 14.0 →約3倍
ラニーニャ発生中: 30件 x 0.28 = 15.7 →約2分の1
通常: 21件 x 0.47 = 26.3 →ほぼ期待値
黒潮大蛇行発生中: 17件 x 0.36 = 20.2 →ほぼ期待値
非大蛇行期: 39件 x 0.64 = 35.8 →ほぼ期待値
正IOD発生中 : 06件 x 0.12 = 06.7 →ほぼ期待値
負IOD発生中 : 06件 x 0.09 = 05.0 →ほぼ期待値
IOD発生なし : 44件 x 0.79 = 44.2 →ほぼ期待値
上記のように、エルニーニョ現象とラニーニャ現象の発生中だけ、期待値からかなり異なる結果となった。
ラニーニャ発生中は期待値の約3倍と多く、エルニーニョ発生中は約2分の1だった。
やはり、現在発生中のラニーニャ現象が起きている間は、福島・茨城・千葉で大地震が起きやすい傾向がある。
■発生の季節性
次に、私が過去のM7.0以上の大地震の震源をエリア毎に分けて、それぞれの地震発生の季節性をまとめたマップがある。
これは、各エリアごとに、黒潮大蛇行が発生中か直進期に多いかを色分けしたもの。
また、各エリアで何月頃に地震が多発していたかも示している。
今回問題としている震源域ごとに見ると、下記のようになる。
・福島県内陸・茨城県・千葉県:直進期に多発
・福島県沖:偏りなし
つまり、現在発生中の黒潮大蛇行の期間中に大地震が発生する可能性が高いのは、大蛇行期・直進期のどちらにも偏りなく起きている福島県沖だけとなる。
前述のように、福島県沖では2021年2月と2022年3月にM7クラスの被害地震が起きていて、1週周ってまた起きることを考えておかなければならないかもしれない。
以上はあくまでも可能性であり、今後の周辺の地震の起こり方などを注視して見て行きたい。
海洋現象と大地震発生の関連性についての詳しいことは、私がAmazonで発行しているKindle本「大地震は海洋現象で予測できる」シリーズで洗いざらい書いている。
『地震と海の密接な関係』
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※エルニーニョ・ラニーニャ現象と気象の関係は今や「常識」。